2012年7月20日 林 季一郎

アルバニアへ入る

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ここのところの強行スケジュール、寝苦しい車内、合流がうまくいくかというプレッシャーなどが重なり、精神的なものも含めた疲労がたまり、朝になっても体はだるい。そのまま二度目の睡眠に入った。9時頃だろうか、みかねた隆が珍しく起きて運転席に滑り込んでいき、エンジンをかける。出発するようだ。

しばらく寝ていたらしい。車が停止したらしく、それと同時に起き上がる。前の時計を見ると11:50、もう真昼間だ。聞けばもうアルバニアとの国境にきたらしい。

え、もうギリシャ終わり!?

元からここは素通りする予定だったけどもさ、あまりにもあっけなすぎて何やらすごくもったいない気がして、さらにまた気持ちがずーんと沈んでく。

はぁ…いろんな事との兼ね合いで、全部の国をじっくり回れないってのはしょうがないけどさ…世界を見てみたい!って意気込んできた俺らも、結局は世界のほんの断片を少しずつ拾い集めて、その意味を「ほう、この国はこうなんだな」とか言って勝手に決めつけて、それらをまとめて「ほら、世界はこんなんなんだぜ!」みたいにほら吹くことぐらいだよ。そんなことで創り上げた世界像なんて、スカスカでしかない。くそくらえだ

それでも心のどこかでは、「お前はすごいじゃないか、季一郎!世界中で人と会ったり、友達になるなんてさ!」って自分で自分を褒めてるんだよね。心底くだらない。いっそのことどどこかにでも引き籠りたいたい気分だ。

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話を国境までもどす。

とは言っても国境は問題なく通れた。もうウズベキスタンのような崩壊した国境も遠い過去の気がする。あ、でも一つあったな。ギリシャ出国時だ。何やら入らなきゃいけない自動車保険に入ってなかったにがまずかったらしく出国不可らしい。ん~、まぁ実を言うと入らなきゃいけないことは知ってたから確信犯なんだけどね。でも一応保険会社を探したけど見つけられなかったってのが本当のところ。

「という訳で、街に戻って加入してきてください。」

「えー、マジですか…どうにかなりませんか?」

「駄目です。」

「うぅ…ここにある日本のお土産で何とかご勘弁を(~_~;)」

「分かりました。」

「えぇぇぇーー!!」

急いで100均で買ってきた扇子やら巾着袋を袋から取り出す。いかにも高そうに見せなきゃいかんからね。で持って行くと、おおーみたいに喜んでくれてすんなり通過。なんだこれ

アルバニアに入りしばらく行くと、綺麗な湖が見えたので、しばし休息。かと思いきや、そこにいた子達にからまれ気づけば、桟橋から前中だの、回転だのと次々飛び込まされ、はたまた何故か全力でボールめがけて泳いで競争するはめに…1時間もしないうちに体力も果て、記念写真をとって車に戻る。さぁ、首都の…あれ、名前なんだっけ?まぁ首都目指して出発だ。回転もしすぎで三半規管がやられたのか、気持ちが悪い。

21:15無事、首都のティラナに入り、まずは飯だ。ここユーロではなく、lekeとかいう謎の通貨なわけだが、それにしても物価が安い。旅に出て初めてレベルの高級そうなレストランもパスタとかが200円とかなのだ。で、調子にのって頼みまくった挙句、ヨーロッパ二日目にして、パスタもチーズももううんざりだ。「京都で焼肉」…スポンサーさんが帰国したらご馳走してくれると言うので、それを呪文に頑張る。

レストランを出て適当な場所に車を止め寝支度をしていると、突然イタリア人家族が話しかけてきた。何やらご主人が松濤館空手連盟のイタリア会長らしく、日本との縁があるので興味を持ってくれたそうだ。結局、ビールと寝るための駐車スペースまで提供してくれた。おおー何がおきるかわからないものだね。おやすみなさい。

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