2012年7月21日 林 季一郎

アルバニア人のコソボ観

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日は何も予定がない。とことんのんびり過ごしてやろう。そう思うと寝てるのももったいなく思い、7:30には車を出て、目の前のカフェの外のテーブルについた。昨日のイタリア人が言っていた通りだ、確かにここは周りをすっぽり高い建物に囲まれてるもんだから日が当たらなくて涼しい。リュックから文庫本『世界史』を取り出して読み始める。

しばらくすると、なんと昨日のイタリア人家族が来てくれた。今日はデリカに名前も書いてもらい記念撮影だ。おまけにコーヒーをご馳走になり、とにかく気分のいい朝だ。

彼らと挨拶をし再び席に戻ったところに、起きた隆がやってきた。そのまま二人でゆっくりと時間を過ごしている。ガイドブックをパラパラめくっていると、近くでオペラを、しかも格安でやってると分かったので早速調べにいくと建物は閉まっていた。

よく見るとドアに17:00-19:00と書いてある。この時間にチケットを販売するのか、それとも実際に始まるのか、言葉が分からないのでそれさえ不明だ。恥ずかしい話だが、ここに来るまでヨーロッパでは全員が英語を話すのかと思ってた。もちろんそれぞれの言葉もあるだろうけど、英語だけは誰もが話すのかと思ってたわけだ。でも実際は全く違って、英語なんてほぼ通じない。びっくりだよ。とまぁ、しょうがないので近くのツーリストインフォメーションに聞きに行くと、14:00で閉まっていた。今が昼の3時、やる気なさすぎだろ…

次はポストカード作成だ。ただ、これもまたしても失敗、ポストカードには出来ないと言う。四度目の失敗、流石に日にち的にもやばいがなす術もないので昨日のレストランで腹ごしらえに。そこでヨーロッパの地図を見ていた。あれ、アルバニアの右隣りってコソボなんだ。コソボ紛争は聞いた事はあるけど、実際どんなものかは全く知らん。そこでiPadで色々調べていると、何やら泥沼の歴史があり、それが今も続いてるというではないか!これは行くしかない。よし決まりだ明日いこう。

その後はまた寝床に戻り、カフェで夜までぐだぐだ。そして、そろそろ寝ようとしていた時だ、3、4人の青年達が近づいてきて、是非デリカに名前を書きたいって言うから書かせてあげると、じゃあ一緒にビールでも飲まないかとなり、急きょ行くことに。

そんな彼ら、年はほぼ同じだが既に自分のビジネスでみんなある程度成功しててすごい。そして何よりも彼らの過去がすごい…コソボ紛争とアルバニア内戦に翻弄されてきたらしい 。数年前は彼ら含め、小さい子も皆銃えを持って戦ったとか。内戦中は、ここにいる同じアルバニア人同士でも戦い、コソボ紛争の時は実際に自分の家で避難してきた人々をかくまったらしい。彼ら曰く「アルバニアとコソボの歴史はほとんど嘘と捏造」と言っていた。

「Fuck the U.S!」だそうだ。

さらに「Fuck コソボ!」と言っていたことには驚いた。同じアルバニア人なのに…彼ら曰く、昔助けてやった恩を奴らは忘れている、からだそうだ。てっきり仲がいいのかと思ってたが実際はもっと複雑なようだ。

ちなみに数年前の彼らの動画見せてもらったのだが、マジでショットガンぶっ放してた…あ、それと彼らはムスリムだけど、ラマダーン二日目にしてがっつりビール飲んでる。そこらへんはテキトーらしい。

その後場所を移してピザをご馳走になってると、ぶいーんとバイクで男二人がやってきた。彼らの友達だという。そして、ドラッグの売人でもあるらしい。聞けばここでは普通の仕事らしい。そして目の前で売買がなされてく、さささっともう慣れた手つきだ。辺りはすでに真っ暗になっている。24:00くらいに車に戻って就寝だ。

世界一周Blogランキングに参加してます(^^)→にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
ポチっとクリックして応援お願いします!(携帯の方は「リンク先」へ)
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントは受け付けていません。