2013年4月6日 林 季一郎

事故と裁判沙汰

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朝からさらに南下すべく走り続ける。

その甲斐あって、明るいうちに目的地の街に入った。

ここは昨日の街よりさらに標高が高く、海抜1600mになるようだ。

高ければ高い方が涼しくて良い。それがアフリカだ。

 

それにしてもこの街並みはどうだ。

ピンクやブルーに鮮やかに塗るられた建物がずら〜っと並んでいる。

ここはアフリカというよりはヨーロッパの感がある。

 

一昔前のポルトガルの街並みはこうだったのだろうかと、逆に分かるようだ。

 

高級ホテルにネットがないかと探しにいく。

ネットは故障中だというが直る見通しもないのだろう。

ここもまた、ポルトガル人経営だった頃の豪華な外観を残しているものの

現地人の経営に移ってから、整備もろくいされず、衰退の一途をたどっているようだ。

 

外資ホテルが、現地経営になって劣化するというのは途上国でよくある話だ。

心なしか建物内は薄暗く、陰鬱な雰囲気がホテル全体を包んでいる。

 

レセプション脇の椅子に

「客もいないし、することもないよ…」と言わんばかりにだるそうに従業員が座ってる。

こんなところに泊まりたいとは思わないな。まぁタダなら話は変わるけど..

 

さらにネットを求めて、街を彷徨う。

そして、よさげなカフェを見つけて車をとめようとした時、事件は起きた…

 

リカさんのハイエースが事故った!

 

いや、正確には、事故られた!

 

ハイエースが左折しようとしていたところに、乗合バスが突っ込んできたらしい。

要は向こうが悪い。

 

後ろの緊急事態を察して、急いで車をとめて駆けつける。

 

ハイエースの正面パネルがもげ、ライトも割れている。

さぁどうする。これは弁償してもらうしかない。

 

 

しかし…

肝心の相手が、「お前らが悪い!」とまさかの発言!

言いがかりにも程がある。ただのあたり屋だ。

 

 

ただ意思の疎通をとろうにも英語が通じない。

あまり関わるとイライラが爆発しそうになるので

一旦、俺はリカさんの後ろから様子を伺っていることにした。

 

どうも警察を呼ぼうとしているらしい。

 

カフェから英語を話せる人が助けに来てくれるも

向こうの主張は変わらず埒が明かない。

 

「どうせお金なんて返ってこないし、警察呼んでも時間の無駄なだけだよ」というリカさん。

それでも、悪いのは向こうだからと、警察を待とうと伝えた。

 

そして、警察がきた。

そして、ろくに現場検証もせず、話も聞かず

免許証を持ってそそくさと警察署へと帰ってしまった!

 

あとは署まで来てからだ、ということなのだろう。

でも、なら何のために来たんだよ!意味ねぇじゃねか!

 

さてさて、これは面倒なことになった。

お金が返ってこないと分かっていながら、時間だけをとられそうだ。

しかし免許証を持ってかれてしまってはついて行くしかない。

 

警察署に着いた。

中に入ると、事故の相手が先に来ていて

入ってくる俺らを見て、ニヤニヤとしてやがる。

 

何とも嫌味な奴らだ、イラつくぜ。

 

しかし、いざ担当警官を交えての話し合いになると

自分達がどうしようもない状態に巻き込まれていることが判明した。

 

なんと、言葉の通じる相手からしか話を聞いてない警察は

まさかの…

 

「こっちが悪い!」と結論を出していた。

 

いや、でもどう考えてもこれはおかしい。

どうも警官が意図的に向こうびいきな気がする。

 

まさか、これは….グル?

 

ここでもやはり言葉が通じない。

iPadのGoogle翻訳を使ってどうにか窮状を訴えるが

相手と警察は一瞬お互いを見合ってから「ハハハ!」と笑ってみせるのみ。

 

「オイ!真剣に聞けよ!今回はこいつが完全に悪いんだよ。お前がBadなんだよ!」

 

「ハハハ!!!」

 

ふざけた奴らだ…

 

ここですかさずリカさんが間に割ってはいる。

俺はまた何かしでかす前に後ろへとさがる。

しかし、今回ばかりはさすがのリカさんでも埒が明かない。

 

まさか、こいつらグルか…

そんな不安が頭をよぎる。

 

すでに警察署にきてから2時間以上立っている。

俺らの訴えが聞き入れられないばかりか、話が何も進んでない!

 

何をしてるんだここは!この国の正義はどこへいった!?

 

埒が明かないので、リカさんが英語で通訳できる人を探しに行った。

1人残る俺。苛立ちをずっと我慢しながら椅子に座り続ける。

 

ふと目線を上げた。

ニヤニヤする相手の顔が否が応でも視界に入った。

イライラ

 

椅子から立ち上がって、もう一度一から説明を試みよう。

そう思い直して、説明を始めた。

しかし、もはや誰一人として真面目に聞こうとしない。

相手が逆車線を走っていたという、あまりに明白な事実もここでは意味をなさないようだ。

 

警察は「両者の合意がなければ、法廷に持ち込むまでだ!」の一点張りだ。

ふざけている

 

とうとうキレてしまった…

 

ふざけるなぁあああーーーーー!!

と叫ぶ。

 

と、次の瞬間!

 

警察:「黙れ!静かにしろ!ここは警察だぞ!」

 

向こうもメンツを潰されたと思ったのか、キレだした。

 

俺:「うるせぇ!あんたらはちんたら何をやってるんだ!」

 

そう叫んだ瞬間、その場にいた全警官の目の色が変わった。

 

警察:「何だと!!!」

 

その中の1人が

勢いよく引き出しから30cm四方くらいの箱を取り出した!

 

(なんだなんだ?ヤバイこと言ってしまったか…)

 

次の瞬間、開いた箱の中からちらっと手錠が見えた!

 

ヤバイ!捕まる!逃げろーー!!

 

一目散に部屋から飛び出す!

警察署のゲートをくぐり、大通りへと出た。

 

さすがにここまでは追ってこないだろう。

いや~マジ焦ったぜ…w

 

まぁここまで来れば大丈夫だろう。

リカさんが来るまではここに居よう。

 

しばらくしてリカさんが戻ってきたので、何食わぬ顔で再び警察署に入る。

そして伝えた…

 

「結もう賠償金をとることは諦めます。

法廷なんかに持ち込む時間はないから、今回のことは許します。」

 

すると、まさかの答えが返ってきた。

 

警察:「それは駄目だ。そしたら、誰が相手のバスの修理代を弁償してくれるんだ?」

 

はぁあ?

いやいや、悪いのは向こうだから!

何でこっちが弁償することになってるんだよ!

 

あまりに事故中心的な言い分にあいた口がふさがらない。

 

しかも、ハイエースはかなり損傷してるのに、そっちはただの擦り傷じゃないか…

 

その時はっとした…

 

はめられてる!!!!

 

いや、気づくのが遅すぎたかもしれない。

というより、さすがにそこまで終わってる奴らだとは思わなかった。

まさか、俺らを悪者にして、逆に賠償金をふんだくろうとしてるとは。

 

しかし時すでに遅し…

免許証と登録証書は取り上げられてるし、警察は完全に向こうの見方。

 

こんな調子じゃ、たとえ明日法廷に出たところで

言葉が通じないことをいいことい、自分たちにいいようにしか説明をしないはずだ。

 

まさか、法廷で負けるのか…

 

ありえない。いやこんなこと断じてあってはいけない。

しかし、ここは日本じゃないアフリカの中でも指折りの意味不明国アンゴラ。

 

誰も守ってくれやしない。

あいにく、頼りの日本大使館も今日は休日で休みだ。

 

すでに夜の10時を回っている。

ここでついに向こうのボスとやらが現れた。

このあたりのバスをまとめてるボスということらしい。

 

が、その風貌

ただのチンピラ…

 

うわぁ〜絶対こいつヤバいやつだよ…

警察とも仲良く挨拶なんかしちゃって、完全に仲間じゃないかよ。

ダメだ、これとは関わっちゃダメだ。

 

結局、明日の法廷でということで、解散となった。

 

法廷?たまったもんじゃない。

とにかく、向こうは、俺らの書類が取り上げられてることに安心してるようだ。

少なくともそれを取り返しに、明日、俺らが法廷に来ると思ってる。

 

だからこそ、今日のところは家に帰してくれるんだから。

 

でも、もちろん、負けるためにわざわざ法廷まで出て行く気はない。

もう免許証とかはあきらめよう。もうこの際、偽造でも何でもして切り抜けると、リカさんは言ってるw

 

深夜12時を過ぎた頃

ようやく隆の待つ駐車場に戻って寝ることができた。

 

何とも胸糞悪い一日だったぜ…

 

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