昨夜のもの寂れた印象とはうってかわって、早朝から町は人で溢れている。
7:00に起き、近くのホテルでトイレを借りるついでにナボイ広場の場所を聞きにいく。この広場は、2005年政府による対テロ撲滅という名の下に、500人以上もの人が虐殺された広場だ。で結局探しても見つからない。そんな過去がある広場だからむやみに人に聞くわけにもいかないし、時間ももうない。タシケントに戻ろう。
後ろに寝てる隆を載せたまま、町をでる。一時間程して、シルク工場があるというMargilonに寄る。と、その前にパンを焼いているかまどを買ったついでに見物させてもらう。
1500年前と同じ製法でシルク生地を作ってるということで、工場内を見学させてもらおう。その様子がこれ。蚕を熱湯にいれながら糸を取り出し、そこから生地やカーペットにしてる。聞いたら、手作業のため生地は一日5m(機械だと20m)しか作れず、カーペットにいたっては一日1cmだと…まったく気が遠くなる。それにしてもすごい早さで糸を操る、器用なもんだ。工場内ツアーをしてもらったあとはせっかくなので10ドルの生地を少し買ってみる。何に使おう… それにしてもこんなに手間がかかってるのに安すぎないか。
後は車に戻って、一気にタシケントを目指す。18:00には町に入りテニスコートでシャワー。そして何よりも心配なイランビザからメールがきてないかチェックするも、返事はない。くそ、本当にどうしようか。これはマジでカザフスタンに戻ることになるかもしれない。焦りと苛立ちで寝る気分にもなれない。
何をするわけでもなく、深夜の薄暗いホテルのロビーで一人ぽつんとソファーに腰かける。周りを見回しても人影はない、何とも薄気味悪いが今はそれが 落ち着く。もう02:00だ、明日は朝から大学の授業にお邪魔させてもらうことになっている。さすがにもう寝よう。