2013年2月1日 林 季一郎

ベニンで入国拒否

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8時頃に起きる。脚が無性に痒い、またダニか…。
すぐに支度をして、銀行にお金を下しに、一人デリカに乗りこむ。

外のATMではお金が下せなかったので、中に入ると、狭いオフィスが人で溢れかえっていた。
なんだよ、こんな朝っぱらから、また順番を巡って争わなきゃいけないのかよ。

とその時。「ピピ、ピピピー」

音のする方を見ると、男性が何かの装置の画面をタッチして、出てきた紙切れを手にしている。
これは…と思って近寄ると、本当にそうだ。日本でお馴染の待ち順チケットだ。

アフリカに入ってから、順番を待つということがなかっただけに、違和感はあるが、それにしてもトーゴでお目にかかれるとは。
アフリカにも秩序が生まれつつあるらしい。

無事お金も手にして、ホテルに戻り、チャックアウトした。途中、リカさんの車中泊しているホテルによって、そこから一気に次の国ベニンの国境を目指す。

一瞬で着いた。ガーナ国境から50km程しかないんだから、一時間もかからない。
そう、トーゴは縦に細長いごぼうみたいな国なんだ。

無事にトーゴ側を出国し、今度はベニン入国だ。

トーゴ入国と同じで、ここでもベニンのビザはこの国境ポイントで取れるはずだ。

指示されたデスクにズンズンと歩みよる。

「はい、ビザお願いします。」

「ビザはここでは取れないよ。ロメまで戻ってね。」

「….。え、でも、ビザはここで取れるって聞いてたんですけど…」

「あ~あれね。あれは、3か月前に廃止になったよ。」

「….。」

なんと…。しかし、こんなことで引きさがるわけにはいかない。ここまで俺らは来てるんだ!
他をあたる。「ダメだ」。次も「ダメだ、ロメだロメだ!」…終わった….。

来た道を戻ることにした。
再びトーゴに入国し、一気にロメに戻る。今日は金曜だから、今日ビザを受け取れないと来週の月曜までここにいなきゃいけなくなる。
ホテルで大使館の場所を聞くと、ちょうど大使館付近に住んでるスタッフの人が、仕事終わりに一緒に連れて行ってくれることに。
そのまま俺らとおばちゃんの4人がデリカに乗って大使館へ。

しかし、すでにタイムアップ。

「本日の受付は終了してます。」

来週まで足止めだ。あとはホテルでネットいじっておやすみ。

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