2013年11月5日 林 季一郎

南米の終わりと旅のスタンス

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ん~、なかなかパナマ行の船がこないですね。

当初はスムーズにいくかと思ってたのですが

やはり、海外での車の輸送というのは、マ・ジ・で・面倒くさいです…

 

なので、今日も宿で待ちぼうけ。

そこで今日は、ここまでの南米縦断をふり返って

「自分の印象に残ってる10の出来事」&「今の僕のスタンス」をまとめてみようと思います。
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1.三ヶ月ぶりにデリカと再会して旅を再スタート

南アフリカで別かれてから、三か月ぶりの再会。船は1ヶ月以上遅れるし、船会社とは揉めるしで結構きつかった。でもここから、最後のアメリカ大陸縦断がスタート!

 

2.世界最大のイグアスの滝壺に突っ込んだ

公募していた寄って欲しい場所リクエストを受けて、滝壺に専用ボートツアーで突っ込んだ。そのまま水に浸かったように全身びしょ濡れになったけど、これは久しぶりに本当に興奮した。おすすめ。

 

3.パラグアイでは日系社会の本当の姿に驚いた

たまたま手にした観光パンフレットに書いてあって寄った日系人移住地「ラ・コルメナ」。そこで、初代町長さんに移住当時の話を伺い、「日系人」というものに対する自分の無知・勘違いぶりを思い知った。そこは、日本と本当に変わらない暮らしがあった。

 

4.実の姉が日本から「あいのり」してきた

アルゼンチンで実の姉が本当に「あいのり」してきてビックリ。その後一週間ほど、ウユニ塩湖、ボリビアのポトシ銀山などを、弾丸スケジュールで駆け抜けた。今思えば、兄妹で海外を車で走るというのは、すごく貴重な体験だったと思う。

 

5.ウユニ塩湖を自分の車で爆走!

そこまで期待してなかったウユニ塩湖だったけど、いざ自分で走ってみると、マジで最高な気分だった!ハンドルを一切握らず、全速力で、縦横無尽に爆走できることって、もう一生ないだろうな。

 

6.人生で初の雪山(6088m)に挑戦して登頂

一世一代の挑戦。 初めての本格登山。というより、道具の使い方も知らず、途中も本当にキツかったけど、無事登頂。頂上からの眺めは今でも鮮明に残ってる。これを機に、何でもやればできるんだ、と強く思うようになった。

 

7.ペルーで車上荒らし!本当に終わったと思った…

まさかまさかの車上荒らしに遭い、スペアタイヤ(2本)や大切なスポンサーさんの物を盗られてしまった。この時は、本当に終わったと思った。このことでルートを大幅に変更することを余儀なくされた。

 

8.ペルーで本当にテレビ出演と新聞取材

ルート変更で急遽寄ることになったペルーの首都リマ。そこでたまたま出会った日系人の方に、「君たちをプロデュースしよう!」と言われ、そのままあれよあれよという間に、テレビや新聞に出た。人生何が起きるか分からない。

 

9.宇宙に一番近い山(6310m)に挑戦するも途中断念

次はもっと高い山を!ということで、エクアドルのチンボラソ(6310m)に挑戦。直前の意味の分からない予定変更がありながらも、どうにかアタック。しかし、6000mを手前にして、悪天候の為に無念すぎるリタイヤ。力を使い果たし、下山では滑落しまくって、本当に死ぬかと思った。

 

10.コロンビアでホームステイ生活

呼んでもらった家庭に一週間ホームステイさせてもらった。そこでは、カオスなW杯出場パレードにデリカで参戦したり、田舎で乗馬したりと、この旅でも最も楽しいひとときを過ごさせてもらった。

 

 

こうして3ヶ月半を振り返ると

まぁ色んなことが起こったなぁと思いますが、

一方の実感としては、まだ再出発してから1ヶ月も経ってないような…

 

いつもそうですが、感覚としては

毎日のトラブルや出来事、何か面白そうだなと思った事や日々の作業をやっていて

気づいたら「え、もう南米終わり!?」というのが正直なところです。

 

これはアフリカ縦断した時に感じたことと一緒ですね。

 

もう日々の生活で一杯一杯で、先のことを考える余裕がない

ましてや帰国してからのことなんて全く想像できてない…

いや、本当は考えた方がいいのかもしれないですが(汗)

 

だって、勝手な印象ですが、世界一周中の人とかって

旅中にやりたいことを見つけて「帰ったらこれをやろう!」

とかいうモノは一個や二個はあるんじゃないですか?

 

それはそれですごく羨ましい限りなのですが、

でも今は別に、「目標」とか「将来の夢」とかって

無理して持たなくてもいいかなと考えてます。

 

とにかく、僕らくらいの世代って

「自分のやりたい事って一体何なんだろう?」

ということが、かなり大きなテーマにあると思うんです。

 

それこそ、これから社会人になるにあたって

初めて真剣に自分のこれからの人生と向き合って

はて、俺って何やりたいんだろう?やっべー分かんねー!みたいに。

 

僕自身もこの旅を通して、ずっとその事が頭の片隅にありましたし

旅中に出会う同世代の人たちも同じような事で悩んでました。

それこそアメリカ人も、セネガル人も、ペルー人もみんな。

 

で、今は考えること止めました♪

 

だって、考えても見つかりっこなんてないから。

「旅=自分探し」という言葉にどこか違和感を感じるように

結局、やりたい事なんて、じっと考えてても見つからない。

 

そもそも、日本にいて、それこそ20数年間

ずっと一つのレールに敷かれて大学まで行った自分に

本当に自分がやりたいこと何て考えられるわけがない!

 

そのレールから、がっつり外れた今だから言えることですが

結局、当時自分がやりたいな~と漠然と思ってた事って

周りの友人関係や育ってきた家庭環境でほぼ決まってたと思います。

 

今の時代は、こういう業界がよくて、だからあそこの会社に入るべきで

そしたら、こんなことが学べて、給料もたくさんもらえて….みたいな話も

結局、その狭い社会の中での、ある意味で特異な価値観だったと思います。

 

というわけで今は、「自分探し」なんてことはやめて

「本当にやりたい事?そんなもの知らないよ!」スタンスでいます(笑)

 

代わりに今は、「目の前にある何かお面白そうだな~」という事を

とにかく手当り次第やっていって、で、その意味は後で考えようって感じです。

 

そもそも僕の場合、目標とかやりたい事なんて

一日、いや、数時間でがらっと変わってしまいます。

特に世界一周なんてしてたら、毎日のように新しい発見や驚きがあるわけで

選択肢が増えて、逆に混乱していく一方…

 

だから、「俺はこれをやりたいんだ!やるんだ!」とあまり自分を縛りつけずに

「あれもやりたいな~」と軽く思っておいて、頃合いを見てそれをやっていく。

 

そんなに「やらなきゃ!やらなきゃ!」と思わなくても

多分、本当にやりたい事って、絶対頭のどこかに残ってるもので

ふとしたタイミングで思い出して、またそれが前より面白いものになったたりします。

 

そもそも思い出さないようなアイデアなんて

結局自分が本当はやりたくなかったということで気にしない。

 

そんな時に「あ~、俺のやりたい事ってなんなんだろ…」と悩んでも仕方がないので

とにかく今ワクワクできることをする、という単純な「スタンス」を持つことにしています。

 

だから…

 

将来何しようとか、世界一周終わったらどうしようとかは考えない。

そんなものは、数か月後に帰国して、実家に帰ってみて

たらふく飯を食ってから、さぁ、これからどうしよう?

 

それくらいに考えてます。

 

まぁ、今がむしゃらにやっておけば

帰国した時には、やりたい事も明確になってると思います。

 

個人的には、「目標」よりも、こうした毎日に対する「スタンス」の方が

長期的に見て、経験や成長の面においても、大切なのではないかと考えてます。

 

とにかく僕の場合は、良いこと悪いことも含めて

刺激的でアップダウンの激しい毎日が送れればいいな~と思ってるので

当分はこんな感じでのらりくらりやってこうと思います~♪

 

というわけで、これを頂いた質問

「日本に帰国後はどうする予定ですか?将来の夢はなんですか?」

の回答にさせてもらいます!

 

(いや~ようやく半年越しの回答ができました..遅くなって本当にごめんなさい!)

 

ちなみに、この質問への隆の回答はこちら

⇒ 「【質問に回答】日本帰国後の予定は?将来の夢は?(隆の回答)」

 

最後に切実なお願いがあります!本当に!

最後まで読んで頂いて、本当に有難うございます(^^)

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