2013年8月25日 林 季一郎

初心者がワイナポトシ山(6088m)に挑戦!前半戦

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ちょっと日記が前後してしまいますが、とりあえず先にワイナポトシ登山編です!

いや~本当にきつかった…

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◆8月17日 朝 7:10

ビービービ―!

iPadのけたたましいアラーム音で何とか起きれた。

すぐにワイナポトシ登山の準備に取り掛かる。

 

すぐに昨日準備しておいた登山服に着替える。

 

隆の、ゴアテックスズボンと暖かそうなタートルネックの長袖Tシャツ、それにTシャツ

姉貴が置いてった、ニット帽とヒートテックタイツ、登山靴下

友達にもらった、ダウンジャケットとアウトドアブーツ

そして、昨日買ったリャマの毛製のかわいい手袋(150円)

 

まさに総力戦。

 

そして、ここに残る隆に別れを告げて、寝床の三菱ディーラーを出る。

集合場所のツアー会社までは、こっから歩きで40分はかかるんだ..

くそ、遠すぎて、登る前からぜぇぜぇいってるぜ

 

5分遅れで集合場所に到着。

すでに一緒に上る登山客が4人きてる。

 

 

ふむふむ、これが今回のメンバーか。

早速、挨拶がてら話したところによれば

先に来てた4人組は、一緒に旅行に来てるベルギーの大学4年生仲間

 

ジミー(ベルギー):イケメンだけど、ジーパンで参加するという舐めっぷり(笑)

アンドリュー(フランス):ピンクのかわいいニット帽かぶってる。スペイン語担当

イルマ(ベルギー):アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(5895m)の登頂経験あり

ハイン(ベルギー):寡黙なイケメンエリート。同じくキリマンジャロ登頂済み

 

これに、一人で参加してきた

ゴードン(アメリカ)24歳。テキサス生まれの自然愛好家。職業、山岳救助隊。趣味、ウルトラマラソン。愛称、鉄人。

 

それと、今回奇しくもアジアを代表することになった

この計6人が、今回このツアー会社からワイナポトシ(6088m)に挑戦する仲間たち。よろしく頼むぜ!

 

ちなみに、ワイナポトシ登山とは

ワイナポトシ(Huaina Potosi):ボリビアの首都ラパスの真北20km
ボリビアにある標高6088mの山。標高は高いが、ボリビアの首都ラパス(標高3700m)から標高4700mのベースキャンプまでは車で行けて、そこからスタートするから難易度はそこまで高くないので、旅行者などの登山初心者でも本格的な登山を体験できることで人気。しかし、実際は体力、技術、気候などの条件に左右される為、登頂率は50%だとか。基本的に、ガイド、装備、宿泊、食事がフルセットになったツアーで行くのが普通。2種類のプランがあって、3日かけて高地順応や登山練習を済ませてから行くプランと、1泊2日のぶっつけ本番プランがあって、もちろん今回はぶっつけ本番プラン。全部込みこみで11000円と激安なのだ!

 

しかし、これに挑戦した旅行者のブログを片っ端から読んでると

天候と相棒リタイヤによって登頂断念してる方がなんと多いことか!

どちらも、自分的には行けるのに..という断腸のリタイアらしい。

 

それでも今回はLOOK初の登山、何としてでも登ってやるよ。

(でもこのメンバー見てたら不安になってきた。初心者ばっかじゃないじゃん..泣)

 

早速、レンタル用品を借りて、ミニバンに荷物を積み込む。

バックパック、ジャケット、雪用の靴、その裏につけるトゲトゲ、斧みたいのもある!?

 

左から、ハイン(赤い服)、イルマ(水色)、アンドリュー(ピンク帽)

 

そして、9:30、ミニバンに乗り込んでワイナポトシのベースキャンプ(4700m)を目指す。

この段階からめちゃ寒そうにしてるイルマ、大丈夫か…

 

 

すり鉢状になってるラパスをらせん状にどんどん登っていく。

すり鉢の縁(?)の辺りまで上っただけで、すでに標高4100m。

もう慣れたけど、意味わからない。

 

 

そこで一旦買出し休憩になった。

各自、水、チョコ、それにコカの葉(!)を買っていく。

尚、ここでゴードン(米)と話してて、彼の登山経験の凄さを聞いて若干弱気になる。

 

そして、出発。

いよいよ、ワイナポトシへ向かう。

 

 

北に少し走ると、遠くの方にくっきりとした山影が見えてきた。

雪をいただくその先端が、天に向かって鋭く傾斜してる

 

おい、待てよ。冷静にあの山、デカすぎないか…

そんな不安を感じながらも、この時点ではまだ

これからあそこを目指すんだ!というワクワク感の方が勝っていた。

 

 

 

それにベースキャンプまでの道のりに広がる

のどかで、どこか温かみを感じる風景を見てると

上の方のことなんて想像できない。

 

 

12:30、ベースキャンプに到着した。

車はここまで、こっからついに登山が始まるんだ。

ただ、その前に昼食休憩があるというのでベースキャンプの小屋の中へ。

 

 

右のジーパンはいてるのがジミー

 

 

6人でテーブルについて待つ。

隣にいた他の旅行会社の登山組がめちゃくちゃ美味そうな昼食を食べてる。

皆、めっちゃ期待してたら、いきなりテーブルにバナナの山が置かれてビビった(笑)

「さすが激安ツアーだね!」と皆で納得。ははは…泣

 

 

 

ちなみに、ベースキャンプにいる他の登山組はみんな2泊3日プランの人たちで、

今日はこれから近くでアイゼン(靴裏のトゲトゲ)とピッケル(斧みたいなやつ)の練習をして

今晩はここで泊まるんだとか。

 

ここで鉄人ゴードンが一言

「普通、一日に1000m以上標高をあげちゃいけないんだ。

それに一回あげても、寝るのは少し高度を下げたところだよ。」

 

えっ…。ラパスが3700m、今日の目的地のハイキャンプが5130m、

うん、しっかり430mオーバーしてるし、そこで寝るんだよな、俺ら。

不安は募るばかり。

 

すると、かわいいピンクニットのアンドリューが、何を思ったかいきなり

「登山中に死ぬケースってのはね..」みたいな話をし出した。

おい!やめてくれーー!

 

(何なんだこのツアー。俺のピースフルな登山ツアーはどこいった…)

 

昼食を終えると、荷物を背負って出発だ。

目指すは、5130mのハイキャンプ。

ちなみに、そこで仮眠をして、深夜1時に頂上に向けてアタック開始という結構きつ~い弾丸プランなのだ。

 

 

最初、いや最初の数歩は調子よく登ってったものの

「あれっ、息が…できない…」

さすがに標高4700mとなると、やっぱり空気が薄い。

 

それからは、明日のことも考えて

歩数と吸って吐いてのリズムの最適なバランスを探ってく。

そしたら、かなり楽になって、ぐいぐい行けるようになった。

 

しかし、初っ端から結構きつい岩場だな、これ。

急な登りになると、一歩歩くだけで、窒息しそうになる。

す~~は~~。す~~は~~。

 

 

そして何より荷物が重い。靴とかいれて15kgくらいあるらしい。

何が一番心配かって、一年半の運動不足と

それに加えて他のバックパッカーと違って普段重いリュックを背負ってないこと。

 

前を行く鉄人ゴードン

なぜ君は、余裕でガイドと雑談してるんだ…

俺を含めた他の5人は、もう下を向いて無言の行軍だ。

 

ゴードンとガイドの会話

ゴードン:「最後にいつワイナポトシを登ったんですか?」

ガイドの人:「昨日だよ。」

 

……..。

 

それでも、アジア代表の意地だ

気合いでゴードンとガイドに付いてって

休憩中も、立ったまま余裕のフリ…

 

自分の右側がゴードン↓

 

余裕で携帯いじるガイドたち

 

 

ハイキャンプまでは、2時間あまりで着くことになってる。

それでも、最後の方でジーパンのジミーが体調不良を起こして遅れはじめた。

かなりキツそうだ。

 

ん~可哀そうだけど、これは明日の登頂は難しいかもしれないな。

ならば申し訳ないけど、明日のペアがジミーにならない事を祈るのみ。

明日の頂上アタックは、傾斜70°の雪壁、氷の亀裂や深い穴があるので、ガイド1人に登山者2人がチームになって、互いにロープで繋がって登る。そして、チームの1人が離脱した場合、もう1人も必然的にリタイヤとなってしまうのだ!

 

「あれっ、でもちょっと待てよ。普通に考えて、友達4人組で2ペア組むよな。すると…」

えっうっそぉおおおーーーー!!!

鉄人ゴードンと一緒じゃん(汗)

 

いや、組むこと自体は全く問題ないんだよ。いい奴だから

でも、今日の感じからして絶対歩くの早いでしょ。

俺が足手まといになっちゃうよ…

 

しかも、しかもだ。万が一にも俺がリタイヤしてしまったら..

絶対に頂上まで行けるはずのゴードンまで道ずれに…

いや、そんな惨めで申し訳ないことは絶対避けなくちゃ!

 

 

そんな感じで、午後3時過ぎにハイキャンプ(標高5130m)に到着。

狭い山小屋は、すでに他のツアー客でごったがえしてる。

おそらく、50人くらいはいるんじゃないか。

 

 

年配の夫婦や、女の人の姿が意外に多いので、少し安心。

これまら俺も大丈夫かな。明日はこのうちの何人が登れるんだろうか。

でも、やっぱりアジア人は俺一人だ。頑張らねば!

 

ハイキャンプの外に出ると、

向こうの方の雪に明日登るであろうコースが見える。

 

 

そっから、少しずつ上に視線を持っていくと

あまりに頂上が遠くて、急で、尖がってることに若干ひく。

まぁ、俺ならいけるはず!

 

 

そして、美味しいスープとほとんど味のない激まずパスタの夕食をとり

早くも寝る準備を整える。まだ午後6時。

 

 

 

最後に明日の登頂計画のブリーフィングがあった。

それまで談笑していた皆も、少し緊張した面持ちに変わる。

(ちなみに、鉄人ゴードンとのペアが確定した。こうなったらビビらせてやるぜ)

 

マジで明日あそこに上るのか。

 

どれくらい寒いんだろうか。

 

頂上まで5,6時間、自分の体力は持つんだろうか。

 

ここより息が苦しくなるんだろうし、高山病に大丈夫だろうか。

 

すでに外は日も暮れ、暗黒の中に高くそびえる頂きを見れば

誰でもめっちゃ不安になるはずだよね?俺だけじゃないよね?

 

一応、「俺が登れずに誰が登れるんだ!!」ということにして寝袋に入る。

ちなみに、山小屋の二階が寝床になってた他のツアー組全員ここで寝る。

 

呆然と立ち尽くす、ジーパンのジミー

 

しかし、寝れん。いや、寝れるはずがない!

だった、今まだ午後7時だよ。

 

高山病予防薬の副作用ですぐにトイレに行きたくなるし、

それに何より…

 

 

下の階で、ガイドの人たちが

どんちゃん騒ぎをしててうるさくて寝れないー!

 

どんだけ彼らは元気なんだよ。

さすが高地で生活人はちがう。おやすみ~

 

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