2012年7月6日 林 季一郎

ドン引きするほど事故った!

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ドンドン、ドンドン! デリカの窓を誰かが叩いてる。多分ミネコさんだろう。今日は、さとしとミネコさんを乗せて一泊二日の小ツアーに行くのさ。ささっと、荷物を積んでいざ出発。とはいっても、席は3人分しかないからあぶれた俺は自動的にベッドに横になりながら走行。

第一目的地は昨日イェレバンにくる時に通過したセバン湖だ。昨日は綺麗な湖だな~くらいに流したけど、その畔に古い教会があるらしいのだ。街を出ると直ぐにまた山道に入る。この国は山だらけらしい。峠をこえてさらに少しいったところでセバン湖が見えてきた。

畔にある小高い丘に向かう。途中で車を降り、あとは徒歩で頂上まで登ると古い教会が見えてきた。ヨーロッパではキリスト教の異端とされたアルメニア正教のものだそうだ。建物も5世紀ぐらいのものと随分古い。まぁ、それよりもここからの眺めだ、まさに壮観。周りを険しい山に囲まれた大平原は深い緑で覆われ、その中に透き通った青の湖面が広がっている。思わず息を呑むってやつだ。ここで、さとしが買ってきてくれたパンで朝食を食べた後は、半ば強制的に湖で泳ぐことに。まぁ、綺麗だし悪くはない。

10:00頃には車に戻り、次の目的地へ向う。再び山道を3時間程登ると、上の方に教会がまた見えてきた。山の上の教会だけあって確かに写真写りは最高だ。

車を駐車場に止めて、教会内をしばし観光し、車に戻る。さぁ、今度は俺が運転する番だ。車をバックして、ハンドルをきったその時だ。バキ!バゴ!バキ!

悪夢の様な音が…急いで車を降りて確認すると、デリカの前についてる出っ張った部分が隣にあった車のバンパーを思いっきり引っ剥がしている。終わった…見た目にはかなり派手にいっている。これはマジでヤバイ。いくらするのだろうか。少ししてその車の所有者が来た。家族連れでの観光だったのだろうか、ご主人は唖然とし、奥さんは若干きれ気味だ。うぅ、ごめんなさい…

お互い言葉が通じないため、近くの人が仲裁に入ってくれ、「保険の書類はあるか?」と。あっ!そういえば保険に入ってたのか!ん、でもあの保険でカバーされるのか?もはやアルメニア語かなんかで書かれた理解不明な書類にサインしただけで、内容は一切知らないのだが…

とりあえず、彼に手渡すと電話で色々話し出した。1時間程すると、向こうの保険屋がきた。で、とりあえず保険で全額カバーされるらしく、一円も払わなくていいとのこと。奇跡だ。その後、警察が来ると、何故かごちゃごちゃもめだした。何やら、事故とは別件で相手の人が酒を飲んでたかどうかが問題になってるらしい。意味わからない俺は、そばしょんぼりしている。

すると、見かねた教会の神父さんが、教会の写真と伝統音楽が入ったDVDをプレゼントしてくれた。「この後の旅がいい事に恵まれますように」と一言。有難いものだ。その頃には、日も沈みだし、空が赤く染まりだしていた。あらためて見ると、本当に壮大な景色が広がっている。車内からは先程もらったDVDのクラシックが静かに流れ、落ち込んでいたのが癒されるようだ。

結局、4時間程ののち、無事に問題は解決され、俺らは再び車を走らせる。もちろん隆の運転だ。で、24:00頃、4人で車中泊となった。またもや長い一日だった。

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