2012年6月24日 林 季一郎

ついにカスピ海へ

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後ろのベッドのフレームが崩壊したので、狭い運転席で丸まって寝たもんだから目覚めはすこぶる悪い。首、腰、いや全身が悲鳴をあげてる。それでも、ウズベキスタンを無事出国できた安心感からか、気分はなぜか前向きだ。朝8:00、目覚めと同時にハンドルを握り出発、目的地はカスピ海フェリーの出航地アクタウ。ここから250km程だから昼過ぎには着けるだろう。

ってどうしてだよ…走りはじめて30分もたたないうちに、ド悪路になってきた。それもこれまでの中でも最低レベル、それが延々続いている。休憩がてら寄った店の前では、思いっきり打ち付けたんだろう、底からオイルが垂れ流しになっている車がある。隆が持ち主に聞いたところ、もうどうしようもないと嘆いていたようだ。俺らも気をつけねば。

折れそうな心を奮い立たせて外に出る。灼熱の太陽が地面を焼き付けている、さぁ出発だ。路面状況はあいかわらず、悲惨なほどごつごつとしていて、ゆっくりゆっくりとしか進めず、1時間、2時間とたって10数キロしか進んでいない。もしかしたら今日中にアクタウにつけないかもしれない。ここ数日、炎天下の砂漠を走りっぱなしだから、汗と砂がまみれて不快極まりない。昨日までは、切羽詰まってたから考えることもなかったが、今は心底風呂に入りたい。すべて嫌になったので、車を止めて、気分転換も兼ねて砂漠の中を彷徨うラクダたちと触れあいに近づこうとすると、全員逃げて行く。お前らまでもか…

体調も大分良くなったという隆と運転を代わり、しばし後ろで睡眠。2時間くらいして再びハンドルを握る。交代してすぐ、ようやく舗装路に入った。よし、一気に行くぞー!ここまでの鬱憤を晴らすべく、いつもより若干スピードをあげる。それでも時々陥没があるので、F1レーサーのように集中する。そう思うと少し楽しい

日もすっかり沈んだ頃。それまでの殺風景な大地に突如として近代的な街並みが現れた。おぉ、これがカスピ海フェリーの港町アクタウか!早速、ホステルに、しかもドミトリーではなく個室にチェックイン。サビくさい風呂でひさびさにスッキリし、夕飯を食べにいくと隣のカザフ人二人が話しかけてきて、結局そのあと一緒にビールでも飲みに行くことに。その後も一緒にディスコディスコ!って誘われたけど、さすがに疲れきってるので、今日のところは宿に帰ろう。24:30帰宅。疲れてるはずなのになぜか寝付けずベッドでぼーっとしている。中央アジアもこれで終わりか、一つの節目かな…

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