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自然と早くに目が覚めた。
すぐに運転席滑り込みキーを回す。
ぼやぼやしてる暇なんてないんだ!
そして、車を走らせようとした時
外から変な音が聞こえてきた。
パタパタ、パタパタパタ…
嫌な予感がした。
音は右後方から聞えてくる。
砂地を走ってる音だろうと思ってもみたが
念のため窓から覗き見ると…
右後輪が完全に潰れていた。
くっそー!なんでこんな時に!!
これまで悪路と言う悪路を走ってきたのに一回もパンクなんてしなかった。
なのに何故こんな町中で?なぜ今なんだ?
まさか誰かの仕業か…
とにかく考えててもしょうがない。
相変わらず体調の悪そうな隆に一回車をおりてもらい
急いでジャッキで車を持ち上げて、タイヤを交換する。
3ヶ月近く前にオフロードセンター(車屋さん)で教えてもらって以来の作業
それでも、記憶をたどりながら何とか交換完了。
さぁ、気持ちを切り替えて出発。
なんとか遅れを取り戻さなくては!
ただそれにしても今日は暑い。
タイヤ交換で砂まみれになった体から汗が吹き出す。
何とも気色悪い感じだ。
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昼過ぎにヌクスの町に入った。
ウズベキスタンの西にある唯一と言っていい都市だ。
ココから先は完全に不毛な砂漠地帯に入る。
実はここでTwitterで連絡を頂いた方とお会いする事になっているんだ。
ただ、どうやって連絡をとろうか、こんな町にネットカフェなんてあるのか。
色々聞き回った末に、それらしき場所に行きついた。
確かにパソコンが何台か置かれてはいるけどさ…
なんかパソコン古すぎないか…
いかにも古そう。
実際、使ってみると遅すぎてTwitterすれ読みこもうとしない!
駄目だ、残念だけど今回は会うのを諦めよう。(ごめんなさい!)
この先どんな悪路が待ってるのか分からない今
とにかく、できる限り早く進むのが先決だ。
朝から何も食べてない隆の為にバナナを買い込んで
車に戻って町を出る。
ここから先、国境までは300km、の砂漠地帯。
地図には町すら載ってない。少し不安だ。
と、心配してたものの、ここまでの100キロ程は綺麗な舗装路が続いてる。
こんな辺境の地でなぜだ?と逆に不審に思う程だ。
しかし、そんな夢のような時間にも終わりがやってきた。
突然、ガッコン!という衝撃とともに
がたがたgたああ….
という絶え間ない振動が始まった。
ふと横を見ると、こんな場所には似つかない近代的な工場が広がっていた。
そういうことか。
看板をみると中国資本らしい。
要は、この工場とヌクスを結ぶ道だけ舗装されていたのだ。
逆に言えば、こっから先はずっと未舗装なのだろう。早くのうんざりだ。
工場を過ぎ、悪路をガタゴトいいながら30分程走った。
昨日よりもさらに酷い路面状況に、ウンザリもピークに達しようとした時…
まさかの事件が起きる。
急に左の前輪から異音がする。
パタパタパタパタ…
まさか!嘘だろ!
急いで車を脇の砂漠に乗り入れて止めた。すぐに外に出る。
左の前輪を確認した。
完全に潰れていた。
一瞬思考が止まる。
あまりの不運続きに呆然として、すぐに交換に取り掛かる気も起きない。
しばし周りをぼんやりと見渡していた。
人工物なんて何一つない。
360°の砂漠が俺らを取り囲んでいた。
あぁ、なんでこんなロクでもないことばっか起きるんだ、今日に限って…
ははは…
急にこの状況に笑えてきた。
冷静に考えて
スペアタイヤは二個しかなかいから、朝のパンクでもう予備はない。
要するに、次にパンクしたら、ジ・エンドということ。
この砂漠だ、そうなったら一体どうなるというのか。
そこにきて隆は横で吐き続けているし
しかも、あいにく時間もない。
明日までに出国できなかったら強制帰国なんだからさ。
そう考えたら急に楽しくなってきた。
これぞまさに冒険って感じじゃないか!
いっちょやってやるか!
そんな気分になれた。
そして、少し冷静に考えることができた。
よーく考えてみれば、まだ100%追い込まれたわけでもあるまい。
つまり、最悪またパンクしてもタイヤを持ってヒッチハイクして次の町まで行けば何とかなるだろう。
ならまだピンチ度は90%ってとこだな。
で、これが何かというと
今回の旅に際して自分なりに決めた80%ルールってのがあって
ようは旅行中は自分のキャパの80%までで常に抑えて20%は非常時用にとっておく。
ってだけ(笑)
100%でやってたら、何か起きた時に終わりだからね。
よし、それなら決まりだ。とどまっててもしょうがない。
次の町まで行ってパンク修理しよう。
一つ前の町に戻るより、今は次の町の方が近いはずだから。
急いで本日二回目のタイヤ交換をする。
遮るものがない砂漠では、容赦なく砂風が全身を打つ。
ポツポツポツと、しまいには雨まで降り出した。
なぜこの乾燥した大地に、なぜ今なんだ(笑)
急いで交換を済ませ、ついでにタイヤの空気圧を抜いておく。
おそらく、これまでは空気圧が高すぎたせいでパンクしたのかもしれないから。
そして恐る恐る車を走らせる。
よく見れば、道路の至る所に鋭く尖った石が散らばってる。
もちろん全部よけるのなんて不可能だから、あとは祈るだけ。
頼むからパンクしないでくれ~って。
アクセルを踏む足も緊張してぎこちなくなる。
1時間程で次の町についた。
いや、町と呼ぶにはほど遠い。
砂漠の中に家屋いくつか建っているだけの集落だ。
水売りの少年たちが車に群がってくる。
ちがうんだよ少年、今欲しいのは水じゃなくてタイヤなんだよ…
ダメだ、こんな所でパンク修理ができるわけない。
国境まであと200km。
地図によればもう間には村すらない。
ここまできたら、国境までタイヤがもつことを信じるしかない。
凸凹道を、細心の注意を払いながら、ゆっくりと進んでく。
それでも時々、突然の陥没に、ガコン!とタイヤをとられる。
一瞬、背筋がぞっとして、その都度窓からパンクしてないか確認する。
国境まで175km。
ついに悪路が終わって舗装路になった!
時刻は17:30。
あれっ?もしかしたら今日中に国境につけるかもしれない!
そんな期待も出てきた。
(いや楽観視はダメだ、こんな所だ何が起きるか分からない)
国境まで100kmを切った。
まだ舗装路は続く。これはひょっとしたら本当に…
(期待が高まる)
国境まで50km。
垂れこめていた雨雲の隙間から、夕陽の光が大地に降り注ぐ。
暗黒の大地に明かりを灯すようで、どこか幻想的だ。
今の俺らの心境を写してるかのようだ。
さらに前方遠くには大きな虹がかかっている。
あたかも俺らのゴールがそこであるかのように…
変な事をいうようだが、今は本当にそう思えてならない。
国境まで20km。
ここまで来ればもう大丈夫っしょ!
よっしゃーー!!ゴールするぞー!
本当に本当にここまで来れたのだと分かると
いつの間にか声に出していた。
あれ、でもそう思うと急にウズベキスタンをあとにするのが惜しくなってきた(笑)
そこで、車を脇にとめて、外に出てみた。
後方を振り返ると…
ここまで通ってきた道が、夕陽で真赤に染められている。
綺麗とは言えない、どちらかと言えばグロテスクな赤だ。
もう向こうには絶対戻りたくないと心底思う。
さぁそろそろ時間だ、国を出よう。
夜11時、無事カザフスタンに抜けた所でこの日は寝る。
首都のタシュケントを出てから3日。
出国リミットぎりぎりで、俺らは無事出国を果たした。
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