2012年5月17日 林 季一郎

ビザ申請も体調不良

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今日も朝からすることがない。せっかく旅に出てるんだから観光でもしろよと言われそうだが、あいにくそんな気力はない。別にしたい人は勝手にすればいい。結局2時のビザ申請まで適当にカフェで作業をして時間を潰す。途中、気分転換にバザールへTシャツでも買いに行ってみるが、余りの人の多さに嫌気がさしたので、変な緑色のアイスクリームだけ買ってすぐに出た。それも余りにまずいので捨てた。ごめんなさい。

そして、2時だ。三度目の正直を信じていざ大使館へ。昨日と打って変わって待合室は順番を待つ人で溢れている。どうせ二時間くらいかかるんだろうし、俺らは車で寝て待つとしよう。ついでに、車の天井についてる開閉式のサンルーフに付ける網戸を作ってみた。材料の網は日本から持ってきてたから後はそれを適当な大きさに切って、マジックテープを貼っていくだけ。案外すぐ出来たので、早速使って昼寝に入る。そして、一時間程して起きるとちょうど、警備員が「ビザの人ー」といやに高圧的な口調で呼んでいる。ようやくだ。

ゲートを通り、中で言われるがままに書類を提出する。どうやら無事受理されたようだ。そして、気になる受取までの期間だが、1週間後だそうだ。正直もう少し早くして欲しいが、まあいいか。さぁ、街を出よう。

ついに街を出た。すでに5時を回ってるからそんなには行けないだろうが、とにかくぐいぐい進む。ところが、走り始めてすぐ、何だか体調がすぐれないので後ろで寝ることにした。しばらくすると、ガタガタと細かい振動が車内に響きだした。ダート区間に入ったらしい。隆も行っていたが体調不良の時の振動は何とも嫌なものだ。おかげで気持ちも悪くなってきた。それでも気づいたら眠っていたらしい。

気づいた時には辺りは真っ暗になっている。車も停止しているようだ。チカチカと光るライトが車内を照らす、どこかの町にでも入ったのだろう。起き上がるのが億劫なので確認することもしない。すると突然、隆が車に戻ってきて騒ぎだした。どうやら、誤ってキルギスタンへ出国手続きをしてしまったらしい。ああ、ここは国境のゲートだったのか。やけにうるさいと思ったよ。ただすまんが元気も出ず、「とりあえず取り消してもらってそこら辺で寝ようよ」と言ったきり、あとは隆に任せてまた寝た。まぁどうにかなったみたいで良かった。

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