2012年4月26日 林 季一郎

夜の山道にて

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キッチンで無料のコーヒーを飲みながら、ひさしぶりの落ち着いた朝を過ごしてると、隣で寝てたはずのむさいおっさん登山家集団がドタドタと入ってきたので、あえなく部屋に戻る。

昼前にホステルをチェックアウトして、車を取りに行く。
こっからはノボシビルスクまでの2000kmほどを一気に突っ走る!

町をでてとにかく走り続ける。辺りが暗くなっても止まらないよ。

すると、途中、真っ暗な山道でのことだ。
ほとんど視界がない中、突如として目の前に巨大なトラックが道をふさいでいた!びっくりして、ブレーキを踏み車を止めてみてみるとトラックが倒れて道を完全にふさいでいた。いや、正確には横向きになって道から運転席の部分が思いっきり落ちていた。今思いだしてもすごい迫力で、若干だが怖かったことを覚えてる。

どうしようかと思ってると、運転手らしい人が「5分待ってくれ!」と言ってくる。ん?5分でどうにかなるもんじゃないだろ、とか思ってると、まさかの光景が。他の大型トラックが、その運転席部分をロープをぐるんぐるんにつないで思いっきりひっぱりだした。

いやいやいや、おかしいだろ!下手したら全部落ちるぞ。

と思って見守ってると、グォ~!!っていうすさまじい轟音を立てながら、まじでひっぱり上げちまったよ。破天荒すぎるだろ。

さすがに、すぐに路肩に車を止めて寝た。あんなことにはなりたくないからね。

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