今日一つ残念なことがあった。恥ずかしいことだけど、反省の意味も込めて書き残しておきます。
簡潔に言うと、旅行資金を募っていたキャンプファイアーのサイトから支援を頂いていた方から、支援をキャンセルしたいという申し出があった。落ち度は完全にこちらにあり、弁解の余地もなく、最終的に返金という結果になった。本当に申し訳なく、自分が情けなく思えた。
詳しい経緯はこうだ。
3.29にキャンプファイアーにLOOKが掲載され、幸運な事に早くも4.1には目標金額を達成した。本当に信じられないと興奮すると同時に、まさかの早期達成にパトロンの皆様への対応が後手後手にまわってしまった。当初、達成するのは早くてもロシアに入国してからだろうとなんとなく考えていた。従って、4.1時点では達成後にパトロンの方に送る、リターン、特に広告ステッカーの受取等についての詳細資料がまだできていなかった(リターンへの対応はプロジェクト達成後と決められていた)。
そして、なによりも出発の準備が全く整っていなかった。事故でぎりぎりまで車が手元になかったので、荷物の積み込みはゼロ。荷物は概ね用意してあるものの、実際にいれてみないとわからない。焦りと不安はピークにきていた。
そこに加えて、孫さん効果から、Twitter、Facebookのメッセージやコメント、PCメール、キャンプファイアー内のメッセージやコメント欄、さらには公式ホームページ内のコメントと、ありとあらゆる所から何百通にも及ぶメッセージを頂いていた。そのほとんどが、「頑張って!」といった応援メッセージで本当に勇気づけられ、事故を起こしてから塞ぎ込んでいた気持ちを前に向ける原動力となった。
ただ、そのメッセージの 中に、数人のパトロンの方から、日本にいる間、すなわち出発前にステッカーを渡したいという連絡も入っていた。この時点で、他のパトロンの方にはまだステッカー受取についての連絡はしていない、よって、一部の方のみ出発前に受取っては不公平になるのは分かっていた。
一方で、何とか4.7の出発までに間に合わせようと必死になってくれているのも知っている。迷った挙句、クレーム承知で(今から思えばあまり深く考えていなかったのかもしれないが)、連絡を頂いた方のみ個別に受け取ることにした。もちろん、鎌倉の実家で受取るのではもう間に合わない。そこで、急遽、京都の友人にお願いして、そこで受け取って預かってもらうことにした。
この記事をみて、自分たちのことをなんて無責任な奴らだと不満に思うかもしれない。自分でもそうだと思う。それでも、これが実際に俺たちが判断してやったことであるには変わりないし、あえて隠そうとは思わない。もちろん、反省しなければいけない事は多々ある、きちんと考えていかなければならない。
話が逸れたので戻す。要するにそうしたパトロンの方からのメッセージの一つを見過ごしてしまったのだ。気づいた時には、既に出国後。先方に謝罪のメールを送り、一旦は理解して頂いていた。しかし、そこでまたもや失態を犯してしまっていたのだ…
今日の昼前だったと思う。
その方から再びメールがきていた。開いてみてみると、今回の支援をキャンセルしたいと記載されていた。丁寧な文章ながらも、先方の怒っている様子がはっきりと読み取れた。「どうしてだ?ステッカーについては詳細も送ったはずなのに。」
突然の事に動揺しながらも、言われたとおりに、Facebookのメッセージ上でのやりとりを見返してみた。一通りみてみるが特にこれといった箇所はない。念のためもう一度最後のメッセージを開いてみる。。すると、1番下の所に、"残りのメッセージを読み込む"とあるではないか。まさか、と思って読み込んでみると、そこから、ステッカーに関する質問が細かく書かれていた。完全にこちらの不手際だった。
最終的に返金処理をさせて頂き、最後のメールには一言「今後も頑張ってください。」と書き添えられていた。何とも言えない申し訳ない気持ちになった。向こうは、ステッカー抜きにして、純粋に応援してくれていたし、こちらもそれに最大限応えたかった。本来ならまさにお互いがハッピーになるはずだったのに、結果は全く反対にお互いが不幸になってしまった。もっと責任感をもって対応すべきだった。
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話がだいぶ逸れてしまったけど、ここで一旦今朝に話を戻そう。
今日は何としてでもウランウデを出ると決めていた。
近くの食堂で軽く朝飯を済ませ、すぐに町をでる。見上げれば、一面の青空にも関わらず、ちらちらと雪も降る不思議な空模様。
懸案だった、山道への入り口のポリスチェックポイントも無事抜け、車は快調に山道を登っていく。
はじめはアスファルトが見えていた道路も次第に雪に埋もれていき、ついには完全な雪道になった。
左右にずるずる滑りながらもどうにか前進するも、ついに前が完全に詰まり大渋滞に。あちこちでトラックがスタックしており、何人もの人がスコップもって助けている。こっちが済んだら今度はあっちと大忙しだ。俺らはというと、加勢したいがいかんせんシャベルみたいなものしか持ってないので、お湯を沸かし、しばしカップ麺休憩。優雅なもんだ。
ようやく大混乱を抜けるともうバイカル湖は目前だ。
そしてついにバイカル湖が見えた!と思ったら一気に視界が開け、目の前に一面白く氷に覆われた湖が現れた。
なかなかの景色だが、まさかこんなに凍ってるとは…釣りはきついな、残念。
それでもバーベキューはしたいので、近くのスーパーで食材を買い込み、線路脇の林の付近で車を止めていざバーベキュー(お目当てのキャンプ場は延々探した挙句見つからなかった)。すぐに適当にかまどを作って火をつけると、あれよあれよといい感じに。早速、網でベーコン、チキン、それに目玉焼き、さらにはウラジオのホステルで教わった方法で米を炊く。
ひさしぶりに大満足の夕飯だった。なにより、バーベキューができたっていう自信になった。
食べ終わるころにはだいぶ暗くなってきたので、たき火の最後の灯りを頼りに就寝準備を済ませ、寝袋に入った。