9:46起床。すぐに洗濯、自分での散髪を済ませる。
アフリカの床屋だと、百パーセント坊主にされるから、今回は自分でやってみたんだ。その結果がこれ、前髪が変な感じだ。まぁ、ここじゃ誰も気にしないから髪型なんかどうでもいい。
そのあと、リカさんのいるホテルへ、リカさんにお金を借りに行く。
どうもこの国のATMで俺のカードが使えないんだ。そんなことがよくあるもんだから、いつもリカさんには借金ばかり。リカさんがいなかったら、と考えると恐ろしすぎる。
ホテルに戻りチェックアウト、ネットを使いにリカさんのホテルへ。ここで、思い切って今後の資金計画を一から練り直してみた。
自分でも何となくは気がついていたんだ、ゴールのロスまでお金が持たないことは。でもこれほどとは…。調べれば調べるほど、事前の見積もりが甘かったことを思い知らされる。予定期間、総走行距離、すべてが予定よりかなりオーバーしている。
情報がないから、しょうがないと言えばそれまでだが、実際に出てみて想定の甘さを思い知らされる。隠していても仕方が無い。計算だと、少なくても130万円ほど足りないんだ。ははは…これは中々大きな額だ。笑えてくる。
でも、別に絶望的になっているわけではない。悲観的でもない。そもそも、情報があまりにも少ない出発前の予算だ、多少オーバーするかもしれないとは覚悟していた。それでも、何とかなるだろう、逆にそれくらい現地で何とかした方がスリルもあって面白いだろうとね。
とにかく何とかしなきゃいけないが、今はもう出発の時間だ。次のベニンへ向かわなければ。
車を走らせること1時間あまり、見覚えのあるゲートが見えてきた。数日前にビザ問題はで拒絶された国境だ。そこも今回は問題なく通過、そのまま先を急ぐ。
道はよく、快調に進むものの、もうまわりも暗くなってきた。首都のコトヌーまで行きたいが、今日のところはこの辺りで泊まろう。村で唯一あいていた食堂で、旨くもない上に量も少ないスパゲッティで軽く腹を満たして、海岸へでた。今日は砂浜でテント泊だ。
湿気はすごいけど風もある。これでシャワーを浴びれば十分快適に寝れるだろう。もう1.5ℓペットボトルが2本あれば、全身を洗うことだって簡単さ。徐々にアフリカに適合していく自分に感心しながら、就寝。おやすみ