2013年2月27日 林 季一郎

まさかのアンゴラビザ拒否

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さぁ、今日はアンゴラビザを受け取る日だ。軽く作業をしてから、3人でのデリカで大使館へ向う。

大使館につき、俺らの順番がきた。

ハヤシ
「こんにちは。ビザはできてますか?」

窓口の女性
「ごめんなさい….」

ハヤシ、隆
「え、うそ、どゆこと!!??」

女性
「だって、あなたたちのナイジェリアビザが切れていたんですもの」


「いやいやいや、ちゃうちゃう!その日付は、ビザが発行日であって、失効日じゃないですって!(頼むぜホント)」

女性
「あらそうなの。でも実は、ナイジェリアに住んでる人にしかビザは出せないの。もしくは、6ヶ月以上のビザをもっていないと。」

はぁ…?何だよいきなり。何で受け取りの時になってそんな訳のわからんこと言ってんだよ!こっちは1週間待ってんだよ…


「そしたらボスと話させてください。直接話したいので」

しばらく待っていると、奥の部屋に入るように呼ばれた。3人で満面の笑顔とともに入室。

ボス
「やぁ、こんにちは」

見るからにいい人そうだ。良かった

ボス
「いやーすまないね。実はこっちのシステム上、さっきの条件を満たしてないと、機会的にはじかれてしまうようになってるんだ。」

そういうことか。でも絶対引き下がる訳にはいかない。


「わかりました。でも何とかならないでしょうか。

僕らは、一年もかけて車でここまで来たんです。

絶対に南アまで行きたいんです…

それにアンゴラにいけるのをすごく楽しみにしていたんです…

だって、日本人にとってアンゴラは未知です…

だから、僕らが、そこで見て聞いて感じたことを持って帰る

それは絶対にお互いにとってもいいと思います…

何とかお願いします…」

ボス
「そうかそうか。そういうことなら、何とか私が直接本国に掛け合ってみよう。どうなるか分からないが、金曜にまた来なさい。」

3人
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」

期待と不安に入り混じった気持ちで、大使館を後にした。ここでアンゴラビザが取れないことを覚悟しておいた方がよさそうだ。それにナイジェリアビザが切れるのは、3日後。コンゴビザもここでは諦めるより他にない。急いでこの国を出なくては。

ホテルに戻り、今後のルートをどうするか、アンゴラビザが取れなかった場合どうするか、それに懸案のリカさんとの並走をどうするか、それを決めるために、夜3人で話し合いの場を持つことにした。

そして、いつものビアガーデンへ。

とりあえず、ルートと今後の予定はだいたい決まった。問題は、リカさんとの並走をどうするか。これについては、ここ2週間あまりことあるごとに3人でぶつかってきたが、一向に話がまとまらない。

簡単にいうと、一度は別行動をとると言ってきたリカさんも、今後通る国を考えるとやはり一緒に行きたいという。俺も複雑な思いはあるが、やはり、お互いの装備、道中の安全、スタック時などのヘルプなどを考えれば、今は一緒の方がいいと思う。1台で行くには、あまりにもリスクが高いし、なにより情報が少なすぎる。

しかし、隆は別行動したいと言う。


「これまでのリカさんの勝手(かなりは俺のせいでもあるのだが…)も許せないし、どうも我慢ならない。」

リカさん
「これからは迷惑をかけないようにするから。お願い、一緒に行きたい。」


「俺も今は2台でいることの安全と、経験豊富なリカさんがいる安心感はでかいと思う。でも、今回に関しては、最後は隆の意見に沿おうと思ってる。」


「これまでも何度もこういう話をしてきた。それでも一向に争いはなくならないし、今はリセットすべきだと思う。別行動だよ」

確かにそうなんだよね…。それは全員同じ気持ちだろう。

結局今日も結論は出なかった。

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