燃料不足での海上での漂流生活もついに三日目に突入。
さすがにそろそろ出発しないと、やばい状況になってきました。。。
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■11月17日 朝
ビニール張りの長椅子が今の寝床なのだけど
昨日からの高熱で尋常じゃない量の汗をかいたので
体ごとベタ～っとくっついてて、気持ち悪ぃ…
でも、今日は幾分か体調がマシかも。
熱も少し下がった気もするし
もしかしたら本当にマラリアじゃなかったのかもしれないな～
そう思って食堂にいた軍医さんに熱を測ってもらう。
軍医さん：「38℃だな～。よし治ったな！」
ん？？
38℃って熱あるよな。
まぁカルタヘナの暑さを考慮したら平熱ってことか。
まぁ、少し体のだるさもマシになってるし
あとは、この船が出航するだけだね！
外にでると、昨日と同じく高層ビル群が目の前に現れた。
うん、一ミリも動いてない（笑）
（もはや写真も昨日のを使いまわせる..）
昨日までは余裕がなくて何も考えてなかったけど
普通に考えてこの状態はおかしいぞ。。。
2日前に届いているはずのディーゼル燃料が未だに届いていない。
さっき聞いたら「給油船が他の船の給油に手こずってるらしい。多分嘘だけど…」
という謎のこと言われた。
ん～これはまさかの出航せずに終わるのか？笑
時間的にも、今日中に出発しなかったら、さすがに飛行機で飛ばなくちゃ。
外のハンモックに揺られながらも
パソコンもiPadも電池が切れたので何もすることがない。
ただ遠くのどこかから聞こえてくる罵声に耳を傾ける。
オーナーのフリッツが船長のロバートに向けて
毎日のようにブチ切れてるいるんだ。。。
フリッツ：
「どうして、お前はいつも何も準備してないんだ！
燃料をなぜもっと早く用意しておかない！
こんなんじゃ、お前は船長じゃない！ただのアホだ！
こんな調子なら海に突き落とすぞ！！」
やば（笑）ちょっとさすがに可哀そうになってきた。
しかし、無情にも時は過ぎていく。
太陽が水平線に沈んでいき、今日もまた何もなく一日が終わった。
肌寒くなったので船内に戻ると、ず～んと沈んだ空気が流れていた。
オーナーのフリッツも、船長降格の危機ロバート、それに他の船員たちも集まっている。
空いてる席を見つけて座ると
ロバートとフリッツの秘書の二人がこちらにやってきた。
お？なんだ？
ついに出航キャンセル決定か？
急に厳かな雰囲気に包まれる船室。
２人が俺が座っていたテーブルについた。
ロバート：「キイチロウ。話がある。」
俺：「なんですか？」
ロバート：「実は、この3日間船が動いていないんだ。」
いや、それは知ってる！笑
ロバート：「それで、このまま燃料が明日の朝まで届かなければ運航中止になる。」
ん～まぁそうなるだろうね。
ロバート：
「それで提案がある。謝罪の意味も込めて
うちがやってるクルージングヨット（$500）を無料にするから
それで優雅にパナマに行くというのはどうだ？」
なぬ！！！
これこそ一番行きたかったけど、高くて諦めた夢のクルージングツアー！！
イメージ↓
（※Google画像より）
ほらほら♪
（※Google画像より）
俺：「あ、でもこれだと5日間くらいかかるんですよね…」
ロバート：「そうだ。でも豪華な食事やシュノーケリングもできるぞ♪」
くっそ～、でも隆が待ってるし、そんな時間はないんだよ…（涙）
ロバート：「そうか、残念だな。まぁいい、今日はステーキで最後の晩餐だ。」
そう言ってなぜか、馬鹿でかいステーキが運ばれてきた（笑）
みんなで：「では、明日の朝に燃料が届きますよ～に！」
まぁ、無理だろうね（笑）
おやすみ。
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