2013年11月20日 林 季一郎

乗客は俺一人の意味不明すぎるフェリー

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隆が一足先にパナマに飛び立った翌日

僕がパナマに渡る為に使う予定のフェリー会社から意味不明な連絡が入りました。

 

「日曜日に出発予定だったけど、もしかしたら今日出発するかもしれない。

でも、まだ決まったわけじゃない。正直まだ迷ってる。」

 

やっぱりコロンビアは面白い。

もはやまともなフェリー会社からくるメールじゃない(笑)

 

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その後、本当に今日出発することになったという連絡をうけ

詳しい乗船場所などを聞くためにメールの相手フリッツに電話してみた。

 

自分:

「え~と、何時にどこに行けばいいんですか?」

 

年配らしき男の声が返ってきた。

 

フリッツ:

「ハーイ!君が、ミスターキーチローかね?

そしたら、14:00に時計台に来てくれたまえ。船長が迎えに行くから♪」

 

 

やはり意味が分からない。

わざわざ大型フェリーの船長が俺を迎えに来る?

しかも、時計台集合という今時の小学生でもやらない大胆な発想

 

自分:

「え、そんな簡単に会えますかね?何か船長の服の色とか教えてくれますか?」

 

フリッツ:

「すぐわかるさ。船長は若い女を連れているから♪」

 

こちらの常識はどうも通用しないらしい。

とりあえず、こっちはコロンビアのユニフォームを着ていくと伝えて電話を切った。

 

そして、急いで出発の支度を整える。3週間も滞在したこの宿ともお別れだ。

涙の別れ?いや、やっとここを出られる喜びで発狂しそうなくらいだ。

 

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でも、やっぱりちょっと寂しいかな。最後は自分一人だったドミトリー部屋。

なぜか日中は冷房を切られて灼熱地獄なのに、夜になると冷房20℃設定の極寒地獄。

それも今では良い思い出(?)

 

 

午後1:55、宿を出て時計台に向かう。

運よく、この時計台というのが宿から500mのところだった。

 

そして着くなり

怪しげなサングラス男が話しかけてきた。

 

怪しげな男:

「君が日本人のお客さんかい?」

 

自分:

「はい、そうですけど。。。」

 

怪しげな男:

「よかった!私は船長のロバートです。それでは船の所へ行きましょう!」

 

自分:

「ちょーと待って!他の乗客はいないんですか??」

 

ロバート:

「あぁ、今回は君一人さ!君専用フェリーだよ♪」

と言って、そのままタクシーの待つ場所へと歩き出すロバート。

 

聞いたところでは、数百人は乗れる大型フェリーのはずだが…

いや、始まってまだ間もないから客も少ないんだろう♪

そう思い直して、タクシーに乗り込んだ。

 

ちなみに、電話で聞いてた通り、女性も一緒にいた(若くはなかったけど!)

 

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そして、タクシーに揺られること15分。

着いた先はなんと…

 

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砂浜(笑)

 

目の前に現れたのは、白く輝く砂浜に青くきらめくカリブ海。

おおー、まさに極楽のリゾート地。

 

いやしかし!断じてここはフェリー乗り場ではない。。。

 

そこでロバートは言う。

 

ロバート:

「色々問題があって、まだ船のドックを確保してないんだ。

だからこっからボートで沖に停泊してるフェリーに乗るんだ♪」

 

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(沖に見える一番左の白いフェリーがそれらしい)

 

やはり意味不明なことを言うロバート。

その時、ふと側に置いてあったあるものに目がとまった。

 

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自分:「え。。。まさかこれで??」

 

ロバート:「いや、さすがにそれじゃないよ。安心してくれ♪」

 

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そして電話で船に連絡を入れるロバート。

すぐに、ブ~~ンというモーター音とともにゴムボートが現れた。

 

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慣れた感じでボートに飛び乗る二人。

でもよーく考えてみると、これって法的に大丈夫なの?

 

港への受け入れ拒否された船に、岸辺からボートで乗り込む。不法出国?

 

気分はもう、

黒船密航を試みて失敗した、幕末の志士「吉田松陰」である。

あぁ、俺もついにここまで来たか…

 

しかし、さすが平成の吉田松陰ことロバート

肝が据わっていて、怪しげなサングラスで何やら遠くを見つめている。

 

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みるみる岸から離れていくボート。

 

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逆に、遠くに小さく見えていたフェリーがどんどん大きくなっていく。

やっぱり乗客一人にしてはデカすぎる。絶対にこれ赤字でしょ。。

 

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そしてこの女性の正体は一体。。。

 

謎が謎を呼び、波に揺られ、頭はさらに混乱していく。

そうしているうちにフェリーに到着した。

 

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どうも船の後部にボートをつけて乗船するらしい。

ひょっとしてハシゴで昇るのかとヒヤヒヤしてたので一安心。

 

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そして船内へ。

あちこちにゴミが散乱していて、一見打ち捨てられた船みたい。

 

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「ひぇ~、こんなんで大丈夫なのかな。。」

そう思って立ちすくんでいると、後ろからロバートが肩をトンと叩いた。

 

 

「Welcome aboard(ようこそ、我が船へ)♪」

 

 

まぁ、こうなったら船旅を楽しむしかないよな。

客室へとつづく階段を上がっていく。

 

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カナダで買った中古船を塗りなおしたという船内は

一見綺麗なようで、椅子やテーブルなどの作りやデザインは少し古い感じがする。

 

乗船するなり、あとは好きにしてくれ

とほっとかれたのでとりあえず船内を歩いて回ることに

 

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客室に戻ると、船員の人たちが昼飯を食ってたので、少し分けてもらった。

なぜか調理を担当してるのがドイツ人で、久しぶりにちゃんとしたパスタ♪

思いがけず、3週間ぶりに美味いものを食べた。

 

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食後は、とりあえずやることもないので

船員と同じく、ハンモックに入ってのんびりすることに。

 

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ちなみに、ここのクルーは全員元コロンビア海軍らしい。

海軍から一般客船関係に転職するケースは多いらしい。結構儲かるのだとか。

だからか、みんなマッチョすぎ。。

 

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↑船医のロベルトは元軍医。彼にはこの後大変お世話になることに。。

 

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それにしても、この船のオーナーのフリッツ(メールでやりとりした相手)

とは一体何者なんだろうか。噂によると、オーストリア人で、この船も一人で買ったらしい。

夜には船に戻ってくるらしいので会うのが楽しみだ。

 

ハンモックに揺られながら、そんなことを考えているうちに

気がついたら眠りに落ちていた。

 

 

さぁ、どうなる謎のパナマ行フェリー??

 

 

ラストに向けてお願いします!

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