隆が一足先にパナマに飛び立った翌日
僕がパナマに渡る為に使う予定のフェリー会社から意味不明な連絡が入りました。
「日曜日に出発予定だったけど、もしかしたら今日出発するかもしれない。
でも、まだ決まったわけじゃない。正直まだ迷ってる。」
やっぱりコロンビアは面白い。
もはやまともなフェリー会社からくるメールじゃない(笑)
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その後、本当に今日出発することになったという連絡をうけ
詳しい乗船場所などを聞くためにメールの相手フリッツに電話してみた。
自分:
「え~と、何時にどこに行けばいいんですか?」
年配らしき男の声が返ってきた。
フリッツ:
「ハーイ!君が、ミスターキーチローかね?
そしたら、14:00に時計台に来てくれたまえ。船長が迎えに行くから♪」
やはり意味が分からない。
わざわざ大型フェリーの船長が俺を迎えに来る?
しかも、時計台集合という今時の小学生でもやらない大胆な発想。
自分:
「え、そんな簡単に会えますかね?何か船長の服の色とか教えてくれますか?」
フリッツ:
「すぐわかるさ。船長は若い女を連れているから♪」
こちらの常識はどうも通用しないらしい。
とりあえず、こっちはコロンビアのユニフォームを着ていくと伝えて電話を切った。
そして、急いで出発の支度を整える。3週間も滞在したこの宿ともお別れだ。
涙の別れ?いや、やっとここを出られる喜びで発狂しそうなくらいだ。
でも、やっぱりちょっと寂しいかな。最後は自分一人だったドミトリー部屋。
なぜか日中は冷房を切られて灼熱地獄なのに、夜になると冷房20℃設定の極寒地獄。
それも今では良い思い出(?)
午後1:55、宿を出て時計台に向かう。
運よく、この時計台というのが宿から500mのところだった。
そして着くなり
怪しげなサングラス男が話しかけてきた。
怪しげな男:
「君が日本人のお客さんかい?」
自分:
「はい、そうですけど。。。」
怪しげな男:
「よかった!私は船長のロバートです。それでは船の所へ行きましょう!」
自分:
「ちょーと待って!他の乗客はいないんですか??」
ロバート:
「あぁ、今回は君一人さ!君専用フェリーだよ♪」
と言って、そのままタクシーの待つ場所へと歩き出すロバート。
聞いたところでは、数百人は乗れる大型フェリーのはずだが…
いや、始まってまだ間もないから客も少ないんだろう♪
そう思い直して、タクシーに乗り込んだ。
ちなみに、電話で聞いてた通り、女性も一緒にいた(若くはなかったけど!)
そして、タクシーに揺られること15分。
着いた先はなんと…
砂浜(笑)
目の前に現れたのは、白く輝く砂浜に青くきらめくカリブ海。
おおー、まさに極楽のリゾート地。
いやしかし!断じてここはフェリー乗り場ではない。。。
そこでロバートは言う。
ロバート:
「色々問題があって、まだ船のドックを確保してないんだ。
だからこっからボートで沖に停泊してるフェリーに乗るんだ♪」
(沖に見える一番左の白いフェリーがそれらしい)
やはり意味不明なことを言うロバート。
その時、ふと側に置いてあったあるものに目がとまった。
自分:「え。。。まさかこれで??」
ロバート:「いや、さすがにそれじゃないよ。安心してくれ♪」
そして電話で船に連絡を入れるロバート。
すぐに、ブ~~ンというモーター音とともにゴムボートが現れた。
慣れた感じでボートに飛び乗る二人。
でもよーく考えてみると、これって法的に大丈夫なの?
港への受け入れ拒否された船に、岸辺からボートで乗り込む。不法出国?
気分はもう、
黒船密航を試みて失敗した、幕末の志士「吉田松陰」である。
あぁ、俺もついにここまで来たか…
しかし、さすが平成の吉田松陰ことロバート
肝が据わっていて、怪しげなサングラスで何やら遠くを見つめている。
みるみる岸から離れていくボート。
逆に、遠くに小さく見えていたフェリーがどんどん大きくなっていく。
やっぱり乗客一人にしてはデカすぎる。絶対にこれ赤字でしょ。。
そしてこの女性の正体は一体。。。
謎が謎を呼び、波に揺られ、頭はさらに混乱していく。
そうしているうちにフェリーに到着した。
どうも船の後部にボートをつけて乗船するらしい。
ひょっとしてハシゴで昇るのかとヒヤヒヤしてたので一安心。
そして船内へ。
あちこちにゴミが散乱していて、一見打ち捨てられた船みたい。
「ひぇ~、こんなんで大丈夫なのかな。。」
そう思って立ちすくんでいると、後ろからロバートが肩をトンと叩いた。
「Welcome aboard(ようこそ、我が船へ)♪」
まぁ、こうなったら船旅を楽しむしかないよな。
客室へとつづく階段を上がっていく。
カナダで買った中古船を塗りなおしたという船内は
一見綺麗なようで、椅子やテーブルなどの作りやデザインは少し古い感じがする。
乗船するなり、あとは好きにしてくれ
とほっとかれたのでとりあえず船内を歩いて回ることに。
客室に戻ると、船員の人たちが昼飯を食ってたので、少し分けてもらった。
なぜか調理を担当してるのがドイツ人で、久しぶりにちゃんとしたパスタ♪
思いがけず、3週間ぶりに美味いものを食べた。
食後は、とりあえずやることもないので
船員と同じく、ハンモックに入ってのんびりすることに。
ちなみに、ここのクルーは全員元コロンビア海軍らしい。
海軍から一般客船関係に転職するケースは多いらしい。結構儲かるのだとか。
だからか、みんなマッチョすぎ。。
↑船医のロベルトは元軍医。彼にはこの後大変お世話になることに。。
それにしても、この船のオーナーのフリッツ(メールでやりとりした相手)
とは一体何者なんだろうか。噂によると、オーストリア人で、この船も一人で買ったらしい。
夜には船に戻ってくるらしいので会うのが楽しみだ。
ハンモックに揺られながら、そんなことを考えているうちに
気がついたら眠りに落ちていた。
さぁ、どうなる謎のパナマ行フェリー??
ラストに向けてお願いします!
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