朝一で車をダカール市内へと乗り入れる。もうデリカはすぐ近くだ。しかし、信号の数も少ない市街地では、どこもかしこも交通が混乱している。渋滞でなかなか車が進まない。
それでも昼過ぎには、事前に決めておいた合流地点に到着。じつに2週間以上ぶりにデリカの隆と一馬君と再開できた。どうも隆は風邪気味らしいが、それでもこっちで現地の友達を作るなどして結構楽しんでいたようだ。よかったよかった。そして、驚くことに、一馬君がカジノで大勝して、まさかのバブル生活を謳歌していた。高級ホテルの超高級ビュッフェ..いいな~、俺らなんか昨日のクリスマスはほぼ何も口にしていない…。
とりあえず、現金を下ろそうとATMへ。そして、カードを入れてボタンを押して、一瞬、目を離した。次の瞬間、え!?カード引きこまれてるじゃん!何故かはわからないが、入れたカードが出てこなくなったのだ。はぁ、面倒くさいことになった。そのまま、ATMのあるモールの事務局で事情を説明すると、「じゃあ、このATMの銀行に行ってみてね。町の方にあるから」という。ほう、どうもこの国では電話で連絡するという考えはないようだ。
しかたなく、歩いて銀行まで行く。すると、また4時に出直してくれという。そして再び4時に行くと、「もう今日は終わった」という。どうも、この国では前言は撤回されるものらしい。しかしさすがにそれで納得するわけもなく、責任者のとこへ直談判しにいくと少し待てというので、待っているとすぐにカードを取ってきてくれた。ありがとう。
しかし、負の連鎖はまだ終わらない。カードを手に今度こそは!と思い、先ほどのATMへ。今度は警戒して、隣の別の銀行のものを使ってみるも、うまくいかず、しょうがなく先ほどのATMをもう一度試すことに。まぁ、「さっきのは3回連続で入力ミスしたから」ということらしいし大丈夫だろう。恐る恐る入れてみた。「カチャンカチャン……ピーピーピー…….“念のためカードを預かりました”」
は!?何だそれは!何もミスっていないし、それに普通ダメならカードを返却するだろ。なのに入れたらそのまま引きこむってどういうシステムになってるんだよ!でも無くなったものは仕方がない。さすがに今日はもう銀行閉まったし、明日また出直そう。
とりあえず隆達と一緒に、近くの露天食堂で、お世辞にもうまいと言えない飯を食べて、デリカが拠点としていたカジノへ。バブルの一馬君に便乗して、久しぶりのプールに、プライベートビーチ、シャワー、旨い飯を堪能して満足して今日は就寝。ちなみに一馬君は今日のカジノで儲けた全ての金を失ったらしい….。諸行無常。いや、俺の負のオーラが乗り移ったか…。おやすみ