さぁ、ついにパラグアイを出て、またアルゼンチンへ戻ります。
目指すは、アンデスの高峰!いよいよインカの地へと踏み入れます。
いったいどんな景色が広がっているんでしょうか!?
相方の隆がやってます!→ 公式Facebookページ
初めての方はこちらから→【始まりの物語】 【旅のあらすじ】
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◆7月29日 朝
おはようー。
今日は朝からこの近くにある日本語学校に顔してみたいな。
と思って、色々調べてたら
「アスンシオン日本人学校は….7月15日(月)から8月9日(金)まで4週間の冬休みです。」
なぬ!かなり楽しみにしていたのに…
というわけで、もうパラグアイを抜けて西のアンデスに向かおう。
昨日、田中さんに「ここは釣れないけど、アルゼンチンには川がいっぱいあって釣り放題さ~」と言われてからというもの、
一昨日一匹も釣れずにどよ~んと沈んでた隆も、急に元気を取り戻してるのだ。
隆:「やっぱりな!コルメナにはいないと思ったよ!」
(いや…そもそもこの旅で魚釣れたことあったっけ…w)
まぁいいや。
というわけで、パラグアイに渡る前に、まだ一回も踏み入れてない首都アスンシオンの中心へ。
そう、もう3日もいながらまだ郊外のマックしか見てない!
まずは、腹ごしらえ。日本を出て初めてのパスタは泣きそうなくらいうまいけど…
パスタ、パン、蒸かし芋。うん、炭水化物バンザイ!
【旅追う動画】「No.27 パラグアイの首都で朝ご飯を!」
そして、こっからが勝負。
実はね、めっちゃいい事思いついたんだよねー。
その名も、『ペンキ手形でデリカを塗りつくせ!一攫千金アメリカ大陸縦断の旅!』作戦。
ふふふ、これは我ながらグッドアイデア。
で、具体的に何かと言うと、
カラフルなペンキを買って、人が集まる場所で、「~~円で、ペンキの手形をデリカに押せるよ!」みたいにやるわけです。
いや、これは考えれば考えるほど絶対いける。というか、もう人がわんさか集まってる様子がありありと想像できるよ!
「もしやこれは…一攫千金のチャンス??」 (ニヤニヤ)
いや、「お金やばいな~」というのがいつも頭の片隅にあるわけです。
特に先日それを公表してからというもの、「いや、マジでそろそろ何かしなきゃ!」と思ってたんです。
(※その記事→「僕らがどこか憂鬱な理由」)
でも、そんな時でも
いつもの如く、どこに行ってもデリカは注目を集めるわけです。
夜寝ていても、誰かがデリカに何か描いたり写真を撮ったりしてます。
(そんなときの、中にいる俺らの気まずさといったら..笑)
そこで考えました。
みんな、そんなに車に書きたいのかー!
↓
え、これお金とれるじゃ!?
↓
でも、マジックで描くのにお金も取りたくないしな…
↓
なら、ペンキで手形を押すのは?
↓
色んな国の人の手形でデリカが塗りつくされる!
↓
超カラフルなデリカで華々しくゴ~~~~~ル!!!!
いやいやいや、これめちゃくちゃ面白いでしょ!決まり!
というわけで、早速今からペンキを買いに行きます。
ペンキを売ってるらしきところをいくつも回り、
「車を塗るためのペンキありますか~」と聞いて回る。
お店の人:「どんなペンキだ?何に使うんだ?」
俺ら:「車に手形をしたいんですー!」
(伝わるはずもなく、何とかジェスチャーで..)
「あの車にですね、これをこうして、こうやって、そんでこう!みたいにしたいんです!」
お店:「は…??」
俺ら:「だから、車にですね、ペンキをこうして、こう!ですよ。ほらこんな感じ!」
お店:「….。あっちの奴に聞いてくれ…」
作業着がペンキだらけのおっさんのところへ。
おぉ、見るからにペンキスペシャリスト
俺ら:「車にですね、ペンキを手にこうして、でペタってやりたいんです!」
オヤジ:「話は分かった。で、種類が〇〇が入ったタイプと□□が入ったタイプがあるがどうする?」
(お、伝わった!)
俺ら:「いや、安くて色がついてればもはや何でもいいっす」
オヤジ:「だから種類が〇〇が入ったタイプと□□が入ったタイプがあってだな…」
俺ら:「いや、本当に何でもいいんですって!」
オヤジ:「いや、だから種類が〇〇が入ったタイプと□□が入ったタイプがあってだな…」
俺ら:「オヤジ…別に何でもいいんだよ。」
というわけで、適当に一番安いやつを「赤、青、黄色」の三色購入。
店員さん:「この透明の液体をペンキと混ぜて使うんだけど、これも付けとくかい?」
俺ら:「それ、いくらですか?」
店員さん:「30ペソ(400円)だよ。」
俺ら:「なら、いいっす。」
店員さん:「え…(苦笑い)」
さぁ、これでペンキはゲットしたぜ。本番はアルゼンチンのアンデスに着いてから始めよう。
今から楽しみだぜ!(相棒のペンキたち↓)
【旅追う動画】「No.26 新企画始動!まずはペンキを買う」
店の外で焼き鳥焼いてたけど、ここは我慢!
そして、パラグアイをでるために国境へと向かう。
川を渡るための橋に差し掛かった時だ、
警官:「おい、お前らはどっからきた?」
自分:「ジャパン!」
警官:「そうか。右ハンドルの車は違反だ。金を払いなさい」
自分:「え…….。」
そんな馬鹿なことがあるかよ。これは国際ナンバーを付けた旅行用の車だから大丈夫なはず。
しかも、他にも右ハンドルの日本車なんて、パラグアイ中で走ってるじゃないか!
まぁ要するに賄賂か。めんどくせ…
とりあえず、満面の笑顔で必死に対応していると
向こうの方にいたボスが「おい、こいつらは旅行者だから許してやれ。」
と鶴の一声。ナイスボス!
ふぅ~~、とりあえず乗り切ったぜ。
それにしても、またアフリカみたいな賄賂地獄が始まるのかなぁ…
そして国境に到着。
車の検査などで、結局1時間半くらいかかる。
しかし、こういう時こそスペイン語の勉強っと。普段の街中とかでは、みんな忙しそうにしてて、なかなか話かけずらいけど、警察の人って基本暇にしてるし、親切に色々教えてくれるからいい練習になるんだよね。
で、意味不明なコミュニケーションをとってたら、いつのまにか検査も終わってたので、無事アルゼンチンに入国を果たす。
そこから目的地の街まで150kmほど、ひたすら南下していく。
日が沈んむころには、目的地のフォルモッサの街に着いた。
いやー疲れたー、腹減ったー
と思ってたら、街に入るところの検問で引っかかった。
警官の指示通り、脇に車を止めて待ってると
ニヤニヤしながら警官が近づいてきた。
警察:「車から降りなさい。」
(めんどくせーな。もう暗いし、他の車は通してるのに何で俺らだけ止めんなよ…)
自分:「こんばんは!何ですか!?」
アフリカで学んだ教訓その1、とにかく警察には満面の笑顔で好意を全面に示す。
怒ったりしたら絶対にダメ。結局は同じ人間、誠意が一番大事なのだ。
警官:「車にジャッキは備えてるか?」
(は?こいつ、あら捜しをして賄賂取る気だな…)
自分:「はい、もちろん!ほらこれです。」
(ふふふ。残念だったな、あいにく持ってるぜ。)
警官:「なら、三角の停止表示板はどうだ?」
(なぬ、それ持ってないんだよ…何とかごまかすしかない)
自分:「も、もちろん、持ってますよ!でも、奥にしまってて出せないんですよね~」
警官:「そうか、ならいい。そしたら、消火器はどうだ?」
(ハイ、きたー!意味不明なルールその1!)
自分:「へ?そんなの必要なんですか?」
警察:「当たり前だろ。無ければ罰金だ。」
警察:「それと、さっき運転しながら、GPS端末をいじってただろ。それも罰金だ。」
(ハイ、もはや意味不明すぎるぞ!絶対そんなルールないだろ…笑)
しかし、ここで怒こっては駄目。あくまで笑顔笑顔!
自分:「本当にすみません。なんとか許してもらえないでしょうか…」
警察:「払えないなら、違反書類に記入するまでだ。」
そういって、俺の免許証をもって道路わきのオフィスに入ってった。
おいおい、めんどくせーな。まぁいいさ、こっちはいくらでも待ってやるよ。
警察:「おい、本当に記入するぞ。これに書いたら、正規の高い罰金だぞ。今ここで少し払えば許してやる。」
自分:「もういいから書いてですよ!好きにしてください!」
結局、1時間以上まって、ようやく書類は返してもらえたけど
警官:「1時間以内に銀行に行って金を下ろしたら払いにもどってこいよ。。逃げても無駄だからな。街の警察にも連絡はいってるぞ!」
(いや、知らん…)
というわけでようやく街中へ。
しかし、食うところがなくて、晩飯はハンバーガーとビール!
もっと健康で文化的なものが食べたいぞー!おやすみ!