2013年8月12日 林 季一郎

絶景に見とれてたら山でガス欠した…

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さぁ、3日間滞在したサルタの街を一回でます。

目指すは、南に200kmのワイン天国Cafayate!途中、圧巻の赤く燃える渓谷を通ります!

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初めての方はこちらから【始まりの物語】 【旅のあらすじ】
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◆8月7日 朝

朝一でカフェでGoogleMapの残り箇所を修正して10時過ぎに車に戻る。

俺:「すまん、お待たせ!よし、そろそろ街をでるか!」

 

俺:「あ、でもその前にドル両替して、ガソリン入れなきゃ..」

というわけで、カフェに戻って闇レートでの両替を試みる。

(※正規レートだと1.7倍くらい損する)

 

おじさん:「いや、この街では正規レートしかないんだよ。米ドルはあんまり使わないからね~」

なぬ!マジか…どうしよう…

 

 

まぁ、いっか(笑)

次の町でできるかもしれないしね!

 

というわけで、出発することにしたよ。

手持ちの現金は60ペソ(700円くらい)、残りのガソリンは15リットルもない。

そして、本日の目的地までの距離、150km。

 

うん、なんとかなるっしょ!(多分…)

 

 

 

待ちくたびれた様子の隆が運転席に入っていざ、街をでる。

 

 

すぐに周りをワイン畑(時期じゃないけど)に囲まれ、

そのすぐ向こうにはアンデスの山影がず~っと続いてる。

強い日差しとひんやりした空気が絶妙にいいね。

 

さて、街をで15kmほどで次の街に着いた。

両替でも探してみるか、と車を降りる。

 

…が、答えは「いや~両替なんてやってないさー!」ばかり。

仕方がないので、両替は諦めて、朝飯を食う。

残金を考えて、伝統料理ウミタス(100円)を注文。

 

ちょこん。

 

 

って、ちっちゃ!!

4cm×4cm。泣ける。

(こんなんじゃ、何の腹の足しにもならないぞ…)

 

 

店員さんも、「え、本当にそれだけ…?」と心配な様子。

まぁ、お金が手に入るまでの辛抱だと、2秒で平らげて再出発。

 

おやおや、いきなりオフロードになってきたぞ….

この先、ガソスタとかあるのかな…(笑)

 

 

なんか家屋もすごい感じになってきたぞ

 

おお!

 

 

頑張れ、みんな!

 

  

 

あまりに景色がいいので、小トイレ休憩。

 

 

さらに行くと、雪解け水らしき川を発見!

行ってみようぜー!となり、四駆モード全開で降りていく

 

 

おおーーすげーー!

とはしゃいで向こうの方まで行ってみる。

 

 

で、ふと後ろを振り返ると

ん?何やってんだ、隆?

 

 

ズームしてくと….

あ、シャワー浴びてる(笑)

 

あまりに綺麗なところだったから

お世話になってる小玉さんの本と一緒に

 

そして、ひととおりやってから車に戻る。

と同時に、急に現実に引き戻される。

 

そう、ガソリンの残量警告マークがとっくに出てるのだよ…

 

で、今は俺らはというと

こんな山岳地帯にいるわけだ(笑)

 

ただ、まだ希望はある。

もちろん、そこまで闇雲に突っ走ってるわけじゃないよ。

 

とりあえず、次の街まであと20km。

そこまでは何とか持ちそうだ。

 

そして、目的地の町に到着。

とは言っても、乾燥した大自然の中で、砂ぼこりに覆われているような

小さな集落みたいなところ。

 

「あ!ガソスタあったーーー!!」

いや~助かったぜ。

すぐに、車を止めて、店員さんを呼びに行く。

 

「すいませ~~ん!」

・・・・・・

「誰かいませんか~~!?」

・・・・・・

(え、どゆこと….)

 

近くを通った人に聞いてみると、

「あー、ここは昼から5時までは休みさ」

 

どうも意味が分からないが、

近くに住んでる人が、自分の家にある分を少し分けてくれることになった。

 

残りのお金をす全てはたいて、なけなしの4L分をゲット。

ただ、この先20km程のところに近代的なガソスタがあって、

そこではドルも替えられるだろうというし、とりあえずそこまではいけそうだ。

それでも、たかが4Lだ。

入れてもなお、残量警告ランプはついたまま。

(ってことは、今のも含めて8Lもないってことか….)

 

そして、言われていた次のガソスタについた。

 

ん?でも人の気配がしないぞ….

これはまさか….

 

ひょっとして、またしても、まさかのお昼休みモードか!?

 

ドンドン!ドンドン!

 

誰かいないか、必死で建物のドアをたたく。

 

ドンドン!どんどん!

 

 

「何?アンタたち」

 

 

おーー!誰かいたーー!

…と思ったら、そこのお嬢ちゃんが出てきた。

 

俺:「あの、ガソリン欲しいんだけど…」

お嬢ちゃん:「私は知らないよ」

 

俺:「でも、ないと俺らヤバいんだけど..」

お嬢ちゃん:「だから、知らないって」

 

俺:「…..。あ、じゃあ、お母さんかお父さんはいない?」

お嬢ちゃん:「どっかいった。」

 

俺:「………。」

 

どうしようもないので、街の警察に状況を訴える。

真剣に聞いてはくれるものの、どうしようもないということ。

 

しまいには、「今日はもうガソスタは終わったよ」という衝撃的な情報を手に入れる。

は!?なんだその緩~い感じの営業スタイルは…

 

だからと言って、ここで一日過ごすのはごめんだ。

目的地のCachiの町までは残り、35km。

残りのガソリンからして、かなり厳しいことは確か。

 

 

あぁぁぁぁーーーーー!!!!もういい!!

 

 

先に進もう。

 

 

少なくても数km手前までは行くと思うから、

最悪そこから歩いてガソリンもらいに行こう。

(※Cachiは大きい街だからガソスタの心配ないはず…)

 

そして、最高の燃費運転をしながら進む。

しかし、道はどんどん悪くなっていく一方。

 

急な坂道をウ~~~ンと唸りながら這い上っていく。

なんとも心臓に悪い。頼むよ~ガソリンもってくれ~

 

現実逃避のために俺はしばらく寝る。

 

そして、30分後起きると、

隆:「もう街に着くよ!多分大丈夫!」

 

俺:「おー!マジか!助かった~~」

 

 

…と安堵した、本当に次の瞬間

 

 

ウ~~~ン、ゥ~~~、ゥ~…….。

 

エンジン音が弱くなってきた!ヤバい!

 

地図を見ると残りガソスタまでは、残りたった1km!

 

頑張れ、隆!(笑)

 

しかも、この先は下りだ。頑張れ重力!

 

 

ゥ~……ゥ….ぅ…。。。。

 

 

お、おわった….

 

ゴールまであと650mだったのに(泣)

ほら、もうCachiの入口だよ。そんな..


 

はぁ、歩いて取りに行くか。

予備タンクを持って、とぼとぼと歩いていく。

 

そして、色々あって1時間以上もかかり

ようやく隆の待つ車に戻ってきた。

 

そこにいた牛を眺めながら疲れを癒す。

俺も腹減ったな~

 

 

では、ガス欠から補給までの様子を動画でどうぞ!

【旅追う動画】「No.31 初のガス欠…ゴールは目前」

 

 

そして、ガソリンを補給して、無事街に入って、本日の業務は終了。

おやすみ~

 

 

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