2012年7月18日 林 季一郎

かつての戦場ガリポリ半島

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無事に起きた。横になったまま、スライドドアを少し開けてみる。ブワーっと海風が吹き込む。目の前まで波しぶきがとんできて、海独特のあのつーんとする潮の香りを車内に運んでくる。そんな朝らしい。

車をスタートさせ、半島を東岸沿いにどんどん南下していく。左手には見渡す限り海、正直もう見慣れた光景といえばそうだが、それでもそんなドライブは気持ちいいものだよ。

さらに途中に桟橋があったので、サンドイッチ買って釣り休憩。俺はぼーと海を眺めてると、横で釣りをしてた隆がやってきて「釣り人生終わった…」という。見ると釣竿が見事に真っ二つに折れている。さすが1000円だけある、風圧に負けるとは…ははは。さぁ釣り人生も終わったわけだ、俺らもそろそろ出発しよう。折れた竿を少年たちにあげ、車に戻り先へ進む。まだ心は折れてない

岬の方に近づくにつれ、崩れた城壁など一次大戦中の跡がいたるところに見られる。ここは世界でも最も綺麗な形で一次大戦の痕跡が残ってる場所らしい。それに、この戦いが、当時はまだイギリスの植民地だったオーストラリア・ニュージーランドの軍隊が初めて本格的な戦闘を経験した場所なので、そこからの観光客が多いと言う。

さらに少しいくと岬についた。小さな砂浜は海水浴客で賑やかだ。ここが英仏軍の上陸地点、通称”Vビーチ”。砂浜がなくなり、岩壁にかわる所に、ひっそりと記念碑が建てられている。遮るものがないので陽射しが容赦なくうちつける。それにしても穏やかな海だ。時間もここだけゆっくり流れてるように。100年前の夏、英仏軍もこの暑い日にやってきたのだろうか。この静かな海からは想像するのが難しい。さながら『プライベートライアン』の冒頭のノルマンディー上陸シーンのようだったのか、まさに地獄だ。

人がいない所でゆっくりしたかったので、少し引き返すと無人のプライベートビーチを見つけた。今日はここでキャンプかな。近くにいたおじさんに、食べれる貝を教えてもらい、釣った魚も一匹もらう。早速俺はかまどの準備をし、あとは隆がもう一匹釣ってくるのを待つだけ。ただ、そう簡単にはいかないようだ、結局釣れずに街まで飯を食いに戻る。そこで今日はPC作業をして就寝だ。

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