三菱ディーラーを探しに街を彷徨う。中心部はきっちりと舗装されている道路も、少しでも中心から離れると一気に崩れ出す。いや、崩壊している。。
スラムではないと思うのだが、舗装面はとっくに剥げ落ちたらしく、いたるところ汚水が溜まっている。時にはそれが、30cmくらいの深さになってるんだ。でも迂回路もない。しょうがなく、ジャブって入るが、自分の足を突っ込んでいるような気がしてどうも気持ちが悪い。
そうしてようやく三菱ディーラーにたどり着いた。こんな意味のわからん場所になぜ?本当にディーラーか?と心配だったが、対応はすごく丁寧で一安心だ。フランス資本の会社で、ボスもフランス人だ。「10数年前にここにきたんだけど、そしたら3ヶ月後に内戦になってさ〜。みんな逃げちまって、残ったのは俺くらいなもんさ。ははは!」
軽いテンションで、すごい話だ。そういえば、このあいだのベルナールさんも言っていた。
「内戦の時は、私たちも街から逃げました。そして、山の中に自分たちで避難キャンプを作り、息を殺して生きていました。本当に争いは良くないです。」
正直俺には全く理解できない。俺の想像力が足りないのか。それともそもそも俺らの理解をはるかに越えたところにあるのか。
何はともあれ、車は明日修理してもらえることになったので、タクシーでホテルに戻る。車の状態は大丈夫なんだろうか。心配だ。一日おわり