2013年3月18日 林 季一郎

本物のジュラシックパーク「ゴリラ保存区」

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8時半、Oyoの街を出発する。
道路は良い。赤道を越えた辺りから、景色は熱帯林から草原へと突如として変わった。このあたりは徐々に変わるといったものではなく、本当にある一線を越えると、熱帯からサバンナへと一変するから不思議だ。そこを境に世界が変わる。

そんなところを走ってるもんだから、あたかもヨーロッパの田舎道を走っているような錯覚を覚える。

しまいには放牧も、これまでの人間が先導しながらその日の状況によって放牧地を変えるスタイルから、柵でもって区切った特定の囲いの中で管理放牧されるというものに変わっている。

これまでのがアフリカ伝統の方法だとしたら、ここで広がっているのは、旧宗主国から持込まれたものだと聞いたことがあるから、それなのかもしれない。ここには植民地支配の名残が色濃く残っている。

そんなことで外をぼーっと眺めているうちに、後ろを走るハイエースの姿がいつのまにか消えていた。少し待ってもこないので、探しに戻る。

1時間ほどして無事合流するが、どうもハイエースがオーバーヒートして、冷却液が沸騰して漏れているというのだ。車のことはほとんど分からないが、それがヤバイだろうことは察しがつく。

その後も30分走っては30分休んで冷やすというのを繰り返しながら、騙し騙し走る。走って大丈夫なのだろうか。そんな不安はあるが、どうしようもないから仕方が無い。

首都ブラザビルまで残り120km地点で、幹線道から外れてダート道に入った。この近くに綺麗な湖があるらしいのだ。

このような道を走りながら、目的地である、保護されたゴリラのキャンプ地を目指す。

着く頃には、日もすっかり落ちていて、最後は真っ暗な森林の中をライトの明かりを頼りに何とかたどり着いた。と同時にハイエースのエンジンがダウンし、かつ砂地にタイヤをとられてスタックしてしまった。今日はこのままにして明日掘り出すしかないな。

このキャンプ、Lesio-Louna-Reserveは、ゴリラの保護と国立公園の宿泊拠点も兼ねているらしい。真っ暗な森林の中を職員に先導されて分け入っていくと、突如として、明かりがともされたゲートが現れた。周りを鉄柵で囲った敷地内には、ロッジが立ち並んでいる。水洗トイレ、シャワー、キッチンも完備されている。どうしてこんな奥地に?とその充実ぶりに驚く。まさにジュラシックパークじゃないか。

ここのチーフがかつて、この地で日本人と一緒に働いていたらしく優しくしてくれた。久しぶりに落ち着いて寝れそうだ。おやすみ

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