2013年3月7日 林 季一郎

アンゴラビザとの闘い終わる

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大使館に電話をするのは11時。ビザのことが気がかりで、それまで洗濯物などをして過ごす。

11時になった。リカさんが電話をすると、大使とのアポイントは取れないが、大使館にきて待っていれば、空いた時間に会わせるからと言われたらしい。昨日はアポイントを取ってからこいと言っていたのに。また昨日みたいに待たされるだけ待たされて、時間切れにするつもりなのか。絶望的な気持ちで大使館へ向う。

3人で控室で待つ。すると意外なことに30分ほどして、お呼びがかかった。おや、これはどういう風のふきまわしだろう。

大使に会えるのは一人という。ここはリカさんに任せるしかないだろう。お願いします。祈るような気持ちで見送る。

15分経った。中ではどういう話がなされてるんだろう。無音の控室では緊張した空気が流れる。

30分後、静まり返る館内に、バタバタと足音が響く。
その直後にドアが開き、リカさんが入ってきた。

その表情から事の行方を読み取ろうとするが、どうも釈然とせずわからない。どうなったのか。怖くてこちらから聞くこともできない。

その瞬間、リカさんの表情が和らいだ。そして、手では小さくOKのマーク。この瞬間この3週間にも及ぶ、ビザとの闘いが終わりをつげた。

絶望の淵にいたのを、リカさんがすべてを覆してくれた。すでに取得済みだったトランジットビザの日付ミスを訂正する書類を作成してくれるというのだ。昨日まで頑なに拒絶されていたのに、いったい大使とどう話をつけたのだろうか。聞けば聞くほど信じられない。

安堵という一言ではいいつくせない。身体全体から力が抜けていき、疲労感に浸る。そして、全身で「よっしょー!!!」と叫びたい程の喜び。それほどこの3週間はロクでもなかった。それも今すべて終わったんだ。

(しかし、そこからが長かった。結局その書類とやらが発行されるまで4時間待つ!おかげで今日中に出発するのを諦め、またホテルへ戻る)

久しぶりに安眠できそうだ。おやすみ

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