2013年2月9日 林 季一郎

唐辛子と芋しか食べる物がない

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この間会ったレイチェルに「ここには何も無いけど、アブージャに行けば何でもあるから!」と言われたアブージャに入って二日目。朝から食べるものもなく町を彷徨う。

何だよ、結局ここも一緒じゃないか。レイチェルはカナダから来てるはずなのに、どうしたんだ。ナイジェリアに馴染んで感覚が変になったんじゃ…。何もないじゃないか!

まぁそんなことを言っていても仕方がない、今は乾季なんだから。しょうがない今日も下水レストランに行こう。

工事途中に打ち捨てられた廃虚のような建物は、今日も下水が散乱していて異臭をはなっている。ここは絶対に飯を食べる環境じゃない。

昨日とは少し変えて、唐辛子スープとヤム芋のペーストを注文。周りはみんな手で食べてるけど、俺は空気を読まず、しっかりフォークで食べる。それにしても酸っぱいなこの芋、大丈夫か本当に。まぁ下痢くらいなら別にどうでもいい、どうせ何を食っても毎回下痢だ。

満足感もなくその場を後にした。そこからの帰り道、「SPAR」という欧米系スーパーを見つけた瞬間、3人とも「うわぁーー!」と同時に歓喜の声があげた。よし、これで食うものが手にはいるぞ。そして、なんとそこには日清のカップヌードルがあるではないか。思わず5つ程衝動買い。

ただ、やはりここは乾季、野菜の質、値段ともにいかれている。腐ったキャベツが1玉500円、傷んで変色しきったピーマンが300円。海外から輸入してるのか知らないが、もちろん誰も買うはずがない。

さて、次は最後の希望、シェラトンホテルに向かった。すると、なぜか駐車場の裏にキャンプ場が併設されていて、一日300円で泊まれることになった。「超高級ホテルなのに何で?」とよく意味もわからないが、とにかくこれで安心の寝床は確保した。一日そこで作業して終了。

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