2012年6月7日 林 季一郎

「ウズベクをどう思いますか?」

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今日は寝床の停車位置が悪かったのか、太陽が思っきり車内にさして顔面を焼きつける。少しぐっと我慢するけど、全身から一気に汗が吹き出しそうになり、たまらず起き上がりスライドドアをガッーってあける。ふぅ~。今日も一日暑くなりそうだ。

そのまま、テニスコートでシャワーを浴びて、日本センターへ。昨日の続きで中央アジアの歴史を頭に叩き込む。今日は12時からまた授業に参加させてもらうことになっており、前回はこっちがプレゼンしたので、今度は学生たちがタシケントの観光名所とかをプレゼンしてくれることになってる。だから、少しでもまともな質問ができるように必死に詰め込んでるわけ。日本人だって色々知ってるんだぜってね!負けるわけにはいかないでしょ。

11:30に車で大学に向かい、先生と合流して教室へ。教室には既にジャムシッドら2人がいて、あとから女の子4人が入ってくる。そして、昨日のツカタニ先生も特別に参加し、授業スタート…..って、他の男子諸君はどうした??エースも、ムラさんも、ゆきおもどうした。 なんなんだー

それはさておき、女の子たちのプレゼンが始まる。改めて日本語のうまさにびっくり、相当練習してきたのだろうかと思ってると、こっちからの質問にもすらすら答える。やっぱ、すごいよなぁ。

そして、本当に日本人をはじめ海外の人たちにもっとウズベキスタンに来てほしいって気持ちがビシビシ伝わってくる。最後に、この町の改善すべき点を教えてほしいと聞かれた。

「ウズベクに来る前は、ウズベクは色々な意味で大変な国だと聞いてきた。そして、実際に国境越えでも嫌な思いをしたし、現地紙幣の入手も大変だし、第一印象は本当に最悪だった。」

「確かにそのままこの国を通過していたら、日本に帰ってウズベクは酷かったよ、としか言わなかっただろうね。でも、1週間経って、しかも、こうしてみんなと会って、一緒にサッカーしたり、家に行ったりしてみて思うのは、こんなに人が良い国は今までなかったことは事実。」

こんな感じかな。カザフスタンとかロシアだったら、車でとろとろ走ってるとクラクションをバンバン鳴らされてブチ切れられるんだけど、ここでは一回も文句は言われてない。一回もね。しょうがなく割り込もうとしても、気前よく道を譲ってくれたりするし、信号で止まれば、決まって隣から笑顔で話しかけてくれる。こんな国は今までなかった。

もしかしたら、ODAとかの関係で日本人には特別そうなのかなとも思ったけど、毎日のようにこう優しくしてもらってると、もうこれは国民性なんだと思う。ただ、問題はそれが海外に伝わりづらいって事。数字にでるわけでもないし、難しい。

プレゼンが終わり授業が終わった。てか、結局男子連中はこなかった… そのまま、学食に行って10分でジャンクフードをかっこむ。さっき石村先生に聞いたら30分後には別キャンパスで、今度は4年生の卒論発表があるらしい。これは是非とも聞きたい。だから時間がない、無念だがコーラも半分残し車で急いでキャンパスを移動。

校門前に車をとめ、中に入ると、偶然日本センターでも何度かすれ違ってた、日本人らしき男の子がいたので、話しかけてみるとやっぱり日本からの留学生だった。聞けば、ロシア語の勉強でいてるらしい。ロシア語にウズベキスタン、何とも変わった人もいるものだ。

石村先生について教室に入ると、真ん中にずらっと机が並べられていて、そこに発表を採点する教師陣が座り、その周りを囲むように傍聴用の席が用意されている。そそくさと空いてる席に隆と座る。すぐに、一人目の発表が始まった。プロジェクターにパワーポイントが映し出されている。ふむふむ、どうやらテーマは「日本語の二重表現の曖昧さ」らしい。いや、何だそれは(笑)難しいな。

実際聞いてると、確かに日本語はうまい。これはもうネイティブレベル。ただ、率直に言うと、発表内容は結構突っ込みどころは多い。まあ、自分の卒論は棚にあげておくが(笑)

だから、勝手な個人的印象だけど、発表内容の質は日本の大学のそれと余り変わらないかな…?いや、怒られるかな。まあ、参考までにということで。

無事3人の発表も終わり、発表者と傍聴者は一旦教室の外で待機する。中で先生たちが採点しているらしい。で、呼び戻されると、その結果が発表されるんだけど、なんせ現地語だから分からない。え、どうなん、どうなん?みんなの様子からして悪いものではないらしい。これで晴れて卒業だ。最後にお世話になった先生へ、生徒から花束の贈呈。石村先生も嬉しそうだ。廊下ではなぜか、祝杯の水かけが始まり、俺らは呆然と眺めてる。あ、隣で授業してた先生が出てきて怒ってる。当たり前だ、廊下がびしょびしょじゃねぇか。

ここでは、恒例で、その後は発表者の子が先生たちへ感謝の意もこめて、ちょっとした食事を作ってきて、お疲れ様会があるということで何故か俺らも参加させてもらうことに。来週授業に参加させてもらう、菅野先生も紹介してもらう。この先生がすごい。

1991年にここに来たんだけど、その2週間後にはいつのまにかウズベクが独立。ソ連にきたつもりが、そのままウズベキスタンに居続けて20年にもなるという。まさに、仰天話。最後に、菅野先生のご尽力で作られた日本の本がある図書館を見せてもらい、先生のご厚意で本を借りることができた。やったね!日本センターでも結局レジストレーションなくて借りれなくて困ってたから。

で、あとはウズベクホテルへ言って、2時間くらい本よんで晩飯くって寝る。あ、そういえば、奇跡的に今日ホテルのATMでお金が下ろせた。恭一さんから情報を教えてもらって試したらホントにできた。この感動は誰にも伝わらないだろう…

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