2012年10月28日 林 季一郎

アフリカ大陸に上陸した夜

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7時前に起きたけど、やはりまだ外は暗い。

8:30に本格的に起きて運転席に入り、車を発進させる。

まずは、銀行に行って当面の現金を確保すべくユーロを下ろしておいた。

 

今いるのは、スペインの南端タリファの町だ。

ここからアフリカ大陸の対岸はもう目と鼻の先。

 

そのまま、港に面したカフェでパソコンをいじる。

アフリカに入る前に、何としてでも溜まったスライドショーを隆にアップしてもらいたい。

 

昼過ぎには自分の作業が終わったので

昼飯がてら街をぶらぶらする。

それにしても小さい港町にしては、やけに観光客が多いな。

子供もそこら中で遊びまわってるし、みんなモロッコへのフェリー待ちなんだろうか。

 

19:00のフェリーチケットを車と二人分購入してカフェに戻った。

出港まではあと2時間以上もある。

カフェ前の公園で遊ぶ子供の数もだいぶ減ってきた。

昼間の船でだいたいがもうモロッコへ渡ったのだろう。

 

18:30、時間通りに車でターミナルへ向かうと、まだ1時間半あるという。

よく分からないが、残りユーロの小銭で買った焼き栗を食べながらとにかく車内で待つ。

一時間後、乗船手続きが始まり、無事出国を果たした。

ヨーロッパビザの期限である3ヶ月はとうに過ぎているが、聞いていた通り無問題で通過。

 

ここからは、肉眼でもくっきりとアフリカ大陸が見える。

 

出航する頃には日も沈み、海上は闇の中。

まばらな乗船客たちは、そのほとんどが一人客だ。

 

いくぶんか暗めに明かりが設定された船内には

少し沈んだ空気が漂っている。

 

家族連れなどの観光客は見当たらない。

その多くも白人じゃないところを見ると、モロッコへ帰る人たちなのかもしれない。

西洋人はいたとしても、馬鹿でかいバックパックを背負った旅人くらいなもんだ。

 

この遅い時間帯だ、みんな今日はそのままモロッコで泊まるのだろう。

ちなみにここで一つ気がついた。

 

昨日でサマータイムが終わったらしい。

どうりで朝は暗いし、出航時間もずれていたわけだ。これで納得だわ。

 

20:08、対岸についた。

無事に上陸も済ませて、あとは入国するのみ。

 

 

担当官に言われるがままに、あちこちをたらい回しにされたが

1時間半ほどで港をゲートをくぐり、入国することができた。

 

俺らとデリカはアフリカ大陸に上陸した。

 

さぁ、ここからは気を引き締めていこう!

 

と、心の準備を整える間もなく

一瞬でアフリカの雑踏の吸い込まれていく。

 

おぉ、これはすごい…

 

数時間前までいたヨーロッパの秩序はどこへやら

乱暴すぎる運転、あちこち鳴り止まないでクラクションの悲鳴

 

とんだところへ来てしまった…

でも、いよいよ未知な世界が始まるのかと思うと、気持ちが昂る。

 

ここからが冒険の始まりだ。

 

夕食をそこらへんの適当な飯屋で魚とチキンみたいなので済ませて

町はずれの静かな道路脇にて就寝。無事明日が迎えられますよ~にw

 

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