今日は、昨日偶然会った日本人のあけみさんとの再開から始まります。
そして、インカ時代の生贄のミイラを見に行くよー!
相方の隆がやってます!→ Facebookページ
初めての方はこちらから→【始まりの物語】 【旅のあらすじ】
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◆8月2日 10:30
げっ、やっぱり寝坊した…
早く寝たはずの隆もまだ寝てる。
狭い車内で、もぞもぞと起き上がってふと外に目をやると
俺:「あっ!あけみさんだ!」
ちょうど向こうからあけみさんが
こっちに歩いてくる所じゃないか!
(※あけみさん⇒「旧植民地の街並み(民族音楽のライブ動画付き)」)
で、速攻で外に出て
自分:「あ、おはようございますー!」
あけみさん:「おはようねー!8時にも来たんだけど寝てたようだから、ほら、ワイパーのところに置手紙残しといたの。」
あ、本当だ…
それで、そのまま朝食をご馳走して下さるこということで喜んで付いていく(笑)
隆も速攻で起きて、目が覚めてから5分後にはもうカフェの中。
車旅が長い俺らの起動力は半端ないのさ。
そして、ここの伝統料理を食べながら色々とお話しを伺う。
これは、ちまきみたいなやつ。
トウモロコシをすり潰したもの。名前は忘れた…
やばい、久しぶりにめちゃくちゃ美味いぞーー!!
毎日の食事に格差有りすぎ(笑)
そして、なんと言ってもこの辺りはワインの名産地。
Torrentesっていう、甘い白が有名らしい。かわいいリャマ?アルパカ?のイラストついてる(笑)
そして、あけみさんが、メキシコに30年いたことを知った隆
隆:「え、メキシコに30年も住んでたんですか!!!?」
あけみさん:「そうそう。もうひょんなことから住み始めて、気が付いたら..って感じ」
自分:「そもそも何でメキシコで住むことになったんですか?」
あけみさん:「ん~話すと長くなるよ(笑)」
あけみさん:
「もう随分昔だけど、大学を出てこれからどうしようって時に、とにかく日本はもうあまり面白くないな~って思っててね。もっとこう、素朴な雰囲気が残ってる場所に住みたいと思ったの。」
自分ら:「それでメキシコに?」
あけみさん:
「いや、メキシコなんて全然考えてなかったの。初めはスペインに行こうと思ってね、それでまずは情報を集めようと日本のスペイン大使館に行ったの。
そしてら、どうもそこの担当者の印象が冷たくてね。ん~どうしようかな~と考えてて、ならついでにメキシコ大使館も行ってみようって。
そしたら、そこのメキシコ女性の人がまた良い人でね。すごい相談に乗ってくれて、しまいには近くでその人がやってるメキシコのカフェにも連れてってくれたの。そこがまた最高でね。かわいい民族衣装とか、鮮やかな織物とか。その瞬間にメキシコに行くことに決まりって感じ(笑)」
自分ら:「それで行っちゃうのも凄いですね…」
あけみさん:
「行く場所もその人のアドバイスで決めて、次は、とにかく現地のスペイン語学校の資料を片っ端から取り寄せた。その中から、とにかく日本人がいないところってことで決めたの。
やっぱり、とにかく語学は現地の生活にどっぷり浸かるのが一番早いからね。二人みたいに若かったら、2ヶ月もあれば話せるようになると思うよ。」
あけみさん:
「そして、実際に向こうに行って、3日目に今の旦那に会って、1週間後には一緒に住みはじめて、それで今に至る…みたいなね(笑)」
自分ら:「すごい…日本に戻りたいとは思わなかったんですか?」
あけみさん:
「ん~メキシコが好きだったし、それに子供もいたから。でも、今はもう子供も手を離れたら好き勝手にやらしてもらってるわ。」
あけみさんは、現在は日本のJICA()のシニアボランティアでウルグアイで日本からのボランティアの方の通訳やお世話をしているという。その前は、エクアドルでも2年間同じようなことを。
ちなみに、それまでメキシコでは、日本のNECの現地法人で翻訳のお仕事をされてたらしい。まさに、日本企業のメキシコ進出 のピークの頃だ。その頃は、段ボール箱いっぱいに仕様書やらが送られてきて、それをあけみさん含め二人で(!)、しかも、パソコンもない当時はすべて手書きで(!)、スペイン語に訳していたらしい…
まぁ、そんなわけで、今はボランティアをする傍ら、こうして南米各地を旅行して回っているらしい。
ん!?朝食だったにも関わらず気が付いたらもう午後1時。
今日この街を出るのは諦めよう…
しかも今晩、なんと街の劇場で無料のタンゴショーがあると教えてもらった。
無料!これは絶対行くしかない。
というわけで、一旦あけみさんと分かれてカフェで作業作業。
そして、6時頃に街の中心にはある「インカ時代のミイラ」があるという博物館に向かった。
ちなみに、知らなかったのだけど、
インカ帝国というのは、アンデスの高地を中心に今のコロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンにまで及ぶ広大な領域を支配していたというからビックリ。
普通、広い地域を支配するのには、ある程度の平坦な土地じゃないと難しそうなのに
この辺りって、西は砂漠、中央はアンデス山脈、東は熱帯低地、とまさにめちゃくちゃ複雑な地形と環境に囲まれてる。
どうしてこんなに広い地域を支配できたんだろうね?
それに、やっぱり他の部族との争いは多かっただろうし
そうなると、大きな人口を支える生産力が必要だったはず。
で、こんな急峻な地形でどうやって農業できるの?
というわけでインカ帝国は謎だらけで、面白い。
なのでインカについての電子書籍があったから買ってみた。
それで読んでると、
日本でも有名なマチュピチュって、
「スペインに滅ぼされたインカの最後の隠れた都市」だったのか!
しかも、ずっと実在するか不明だったのが、100年前に見つかったとかロマンありすぎ。
絶対行こう、マチュピチュ。
さて、そのインカ時代(1500年前後)のミイラが保存されているという博物館へ。
ふむふむ。
“……生贄となる子供達は、最後にお酒と食事を与えられ、6000mもの高地に置き去りにされた。”
「え、生贄とかマジであったのか…」
スペイン人の侵略後に、当時を知る人によって描かれたもの↓
インカって、年代がそこまで古くないから(1500年前後)、当時のことが、推測じゃなくて事実として分かるのがすごい。
そして、ミイラ…
さて、約束の時間になったの劇場へ。
おー、開演1時間前なのに、すごい並んでるー!
ちなみにここは市が運営する劇場らしく、頻繁に無料コンサートをやってるらしい。
といっても、有料の時でも200円くらいらしい!
あけみさんが言うには、
やっぱりヨーロッパの影響で、芸術というものが日本よりも身近な存在みたいです。
途中で皆も歌ってるし、すごいいい感じ。
さて、ショーも終わり、帰りに近くの教会に寄ってみたよ。
そして、帰車。
日本のアニメ大好き君が出現して、NARUTOのバッチを見せてくれたよ。おやすみ~