9:45遅めの起床。今日はイスタンブール最後の日。なのにまだ観光は一切してない。飯食ってぐだぐだする日々が続いてる。今日こそ!と思っても、いや暑いし午後からにしよう、そう隆と決める毎日。それにしても、この部屋中、便所からのションベン臭で満ち満ちてる。いかにも激安日本人宿だ。安いのは嬉しいがとにかく清潔感というものがない。
結局この日もグダグダとパソコンをいじってるうちに夕方になってしまった。まわりのベッドを見渡しても、何人かが同じように、やはりベッドの上で朝から携帯やiPadいじりに精を出している。お互い言葉も交わさない。ただ黙って自分の世界に入り込んでいるようだ。日が射し込まない室内は、真昼間にも関わらず薄暗く、淀んだ空気がじっとりとした湿気と一緒に充満している。そんな空間に自分もいると考えたらぞっとした。ダメだ、部屋を出なくては。
急いで支度をして一人外へ出た。特に行く宛先もない、ガイドブックも持ってこなかった。あると言えば無意識にポケットに突っ込んだ文庫本くらいだ。まぁとりあえず電車にでも乗ろう。駅へ行き、そのまま街の外まで出た。ちょうど市の中心にある、橋で電車をおり、そこからは歩いて向こう岸まで渡る。橋では今日もずらーと人が並び釣り糸を垂れている。よくこんな暑い中できるもんだ、こっちはすでに汗びっしょりだよ。
そのまま、ガラタ塔という観光スポットへ行ってみるも、これといった感動もない。ただの古い塔にすぎない。結局そのまま引き返し、20:00にはホステルに戻った。その後二人で近くのフォークダンスコンテストに出かけ、22:00にはまた戻って寝る。