明日の出発に向けて準備の一日。
絶不調のパソコンを30分かけて起動し、どんどん溜まった作業を済ませて行く。昼過ぎにめどがついたので、今度はマーケットにノコギリやらスコップやら、一週間分の食料を買い込みにいく。
それらを済ませラウンジで休んでいる時だ。デリカを止めている駐車場のセキュリティがどたどたと入ってきて、なんだよと思ってると、一直線に俺らの方にやってきた。
おいおいおいおい、なんだなんだ。別に何も悪いことしてないぞ。。。
「○※△×○※△×!!」とだぁーっとまくし立てててきた。いや分からない。
しかし、よーくみると彼の手には車内に置いてきたはずの俺のリュックが!え?なに、どうゆこと?
「誰かがカバンを持って逃げようとするところを、彼が捕まえて奪い返してくれたんです。」とフロントの人が通訳してくれた。
へ?うそでしょ…。かばんには、パスポートなどの貴重品すべて、さらにさっき日本から送金してもらった10万円がまるまるはいっているんだ!
急いで中を確認すると、すべては無事だった。はぁぁ~良かった~
それにしても、絶対に車内において置いたはず。しかも隆は鍵を閉めたというし、どういうことやらさっぱり不明だ。真相は謎のまま、救世主のセキュリティに要求されるがまま、謝礼金を払う。どうもしっくりこないが、何はともあれ、ここで旅が終わらずよかった。
「なんなの本当にもう。もっとちゃんとしなさいよ」という、リカさんからの有難いお説教もおわり(本当に反省します。ごめんなさい)、3人で未開の奥地に入る前最後の晩餐へ。
これでしばらく文明の食事も見納めだとおもうと、食っても食っても腹が減る。そして結果食い過ぎて、謎のまま腹痛に襲われ、最後はすべて吐き戻す。あぁ、俺の文明最後のチキンが….おやすみ