朝から走り続けたので、昼過ぎにはカメルーンの首都にヤウンデに入った。久しぶりの西欧風の街といった印象だ。
ナイジェリアのアブージャも、トーゴ、ベニンも、発展した首都とは言ってもどこか街の作りが、どこか違和感を感じさせるんだけど、ヤウンデのこのごみごみとした感じはどこかヨーロッパを感じさせて懐かしい。
早速、ネットを使って、最大の懸念事項である天気を調べる。
すると、なんと明日からず~っと雨ではないか!
くそ、とうとう雨季が始まるのか。一足遅かったのだ。
3人の約束では、雨季が始まったら、舗装路が続くガボンを通って南下すると決めている。でもどうしても、コンゴ北部ルートが諦められない。
何とか、雨季にそのルートを通った人の情報を探すが、でてくるのは「クレイジーな悪路」「雨季は不可能」「そもそも道があるのかどうかさえ不明」と散々な情報しかでてこない。これはもう諦めるより仕方が無いのか….と思い始めていたとき、ついに見つけた。
「2011年3月8日、ついに我々はコンゴ北部へ入った…」
時期は一週間ほど早いが天候はさほど変わらないだろう。なにより、彼らは問題なくここを通っている。彼らがオフロードバイクだったにせよ、これなら俺らにもいけるんじゃないか!
さらに調べる。しかし、それ以上の情報は見つからなかった。
どうしようか。結局、彼らが通った詳細なルートさえはっきり分からなかった。GoogleMAPに載ってるんじゃないか!?いや、ここはアフリカだ、日本じゃない。地図上ではこのあたりは大自然の空白しかないことになっている。
さて、どうする。もうこうなったら、行ってみて、あとは現地で聞くしかない。どうしてもこのルートで行きたい。綺麗な舗装路で熱帯林を通るのにはうんざりしているから。なにより、多分行けるだろう、くらいの情報は集まった。
隆とリカさんと相談する。そして、決まった。出発はある明後日、明日中にすべての準備を整える事になった。就寝