2012年7月29日 林 季一郎

戦時中の秘密地下道

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朝からまた一人カフェにむかう。どうしても書き上げた日記を、ここを出る前に全てアップしときたい。で、結局12:30までかかり、ようやく車にもどった。暑い車内にいた隆は、汗だくだく。さぁ、ハンガリーへ行こう。

とその前に、街のはずれにあるという、ボスニア紛争時に作られたという秘密地下道を見に行こう。案内に従って街のはずれへと入っていき、トンネルの出口があるという所に着いた。そこは、まわりを畑に囲まれたごくごく普通の民家。こんなところに地下トンネルがあるのだろうか。それでも民家の外壁は銃弾の跡が生々しく残っていて、戦闘の激しさを物語っている。

入館料がかかると聞いて隆は「なら俺いいやっ」ってことで俺一人で入る。そのまま民家の裏手にまわると、確かに地下へと通じる穴が掘られている。

恐る恐る入ってみると、トンネル内はじめじめとしているうえに暗い。今は30mほど進んだところで地上へと出るようになっていた。昔はこれが、街の中心部まで1km弱も続いていたというからすごい。セルビア軍にサラエボを包囲され、完全に孤立してしまったボスニア人たちを救ったのがこの地下トンネルだったそうだ。毎日のように、軍需物資や食糧などが、この中を通り街の人々に秘密裏に届けられていたのだ。しかも、たかだか20年前の出来事なわけで、今のおだやかな街の様子からは到底信じられない。

車に戻り、今度こそハンガリーへ出発だ。 この辺りまでくれば、もう各都市を結ぶ道路網も、日本並みに綺麗に整備されてるから、一本道をすいすい進む。 15:00頃、一度クロアチアに入り、16:00前にはハンガリーに入った。とは言っても、もう国境でのチェックもなく、止まることもなくフリーパスで抜けられる。国境撤廃のシェンゲン圏に入ったのだろうか。でも確かまだだったはずだが…まぁいい、これでハンガリーだ。

そして今日の所はハンガリーに入ってすぐの街でもう休もう。なんだか疲れたから…首都よりもこういった落ち着いた郊外の田舎町の方がはるかにいいよ

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