2012年6月9日 林 季一郎

いきなり結婚式でスピーチすること

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5月8日 朝の悲劇

8:00に起きて、一人ウズベキスタンホテルのロビーに向かう。

このホテルは国営だけあって政府の力添えが働いてるのか知らんが

まぁまぁボロいくせに、街中央の広場という好立地。

 

そのせいか、外資が作った他の超高級ホテルよりも

なぜか外国からの宿泊客でいつも賑っている。

 

余談だけども、最近の通貨スムの急激な下落による損失のために

多くの外資ホテルがウズベクから撤退し、その運営が国に移管されているらしい。

だから、急激に接客などのサービスは悪化しているとか…

 

ま、実際に色々なホテルのロビーを使わせてもらってるけど

確かに高級ホテルにしてはずさん過ぎるとは思う。

 

さすがに、ホテル内の公式両替所で両替しようとする俺らを

裏の部屋に手招きして、「もっといいレートで俺が替えてやろうか~」

みたいに闇両替を迫ってくるボーイがいるってやばいでしょ(笑)

 

話しを戻すと、今はホテルのロビーでメールチェック。

ちなみにここは、昨日から行われてる格闘技サンボのアジア選手権の

選手たちの宿泊場になっているらしく、ガタイのいい男たちでロビーは占拠されてる。

俺らみたいな旅行客は若干アウェー。まぁ、俺らここの客じゃないけどねw

 

というわけで、無料でとんでるwi-fiでメールチェック。

すると、イランビザの申請をお願いしていた代理店からメールが入っていた。

 

お、やっと来たかー!

期待に胸を膨らませながらメールを開く。

 

愕然とした。

 

メール内容:

「ハーイ!まだお客様のパスポートコピーが送られていません。至急送ってください。」

 

は!?どういうことだよ!

もう1週間も前に申請と一緒にパスポートのコピーは送ってるし

 

そっちからメールで

「コピー受取ました」って送ってきたじゃねぇかよ!

 

てか、ハーイってなんだよ、ムカつくな~。

 

さて、どうする。

ウズベク滞のビザの期限が刻一刻と近づいてる。

もうあまり待ってる余裕はない!

 

とにかく、その状況をメールで説明しよう。

向うの手違いだと信じたい。

すぐに返信メールを打ち、フェルガナへ向かうべく車に戻った。

 

昔のシルクロードの中心地へドライブ

テンションはガクっと落ちたものの

久しぶりに街を出るんだという高揚感でそんな不安もいつの間にか消え失せた。

 

車に戻るとちょうど隆も起きて準備をしていたので

それを待つ間、車の窓とボディの洗車を軽くしておく。

初めての自分での洗車だが、思いのほか簡単に汚れが落ちるので上機嫌。

 

さて、準備も出来たみたいだ。出発しよう。

 

時間は予定よりも少し遅れ、ちょうど朝9時を回ろうとしていた。

30分ほどで街を抜けると、辺り一面に綿花畑が広がった(多分、綿花…)

実際に見たことないから分からないよ。

 

 

前方遠くには、とげとげしく横に連なる山脈がぼんやりと見える。

車はそこに向けて一直線に進んでる。

 

街中とは対照的な、ゆったりとした時間が流れている。

自然と気持ちも落ち着く。ふぅ~

 




 

徐々に山脈が迫ってきた。

気づけば道路は緩やかな上り坂に変わり、山の斜面に沿って道がうねり出した。

次第に坂道も急になり、隣を走るタンクローリーも悲鳴のような轟音をたてながら必死に登ってる。

 

そういえばこの間、ガソリンスタンドのおじさんが

「ウズベクの石油は南部のブハラとフェルガナ盆地からきてるんだ。」

って言ってたな。確かにフェルガナ方面から来る対向車のほとんどがタンクローリーだ。

 

 

さらに走ると警察の検問があって、そこで通過登録をする。

ここフェルガナ盆地は、1910年代の帝政ロシアの頃から反ロシア政府色の強い土地で

1992年のロシア成立以降は、イスラム原理主義の根強い土地になっているらしい。

 

だから、ウズベク政府も神経をとがらせてるとかで

このような検問が至るところにあるってわけだ。

 

まあ、観光客の俺らは

サムライ!ニンジャ!ヤマモトカンスケ!?

って言っとけば、たいていは上手くいく(笑)

 

トンネルを幾つか抜けると、今度は一転下り坂になる。峠を越えたらしい。

道路横を、鮮やかな青に輝く川が、並行して流れてる。

どこへ続いているのだろうか。

 

そして一気に視界が開けた。

 

盆地に出たらしい。

雲に隠れてよく分からないが

盆地をぐるっと囲むようにしてとげとげした山々がそびえ立っている。

 

頂上には雪が積もっている。

運転する隆の横でガイドブックを見てると

この辺りでは7000m級の山がゴロゴロしてるらしいが、ここに来れば富士山なんて屁でもない。

 

そんな山も車なら1時間もかからないけど

かつてシルクロードの中継地として栄えたこの盆地だから

さぞ多くの人がここを徒歩で越えていったのだろう。

 

みんなどんな思いをして越えてきたのかな。

苦労の末に辿りついたこの地はまさに、オアシスと呼べるものだったのかもしれない。

 

小さな街に入ると、道路の路肩で、バケツ一杯にしたアンズが並べられ

道行く人の憩いの場となっている。

それにしても暑そうだ。みんなぐったりしてる。いや、もはや道で寝てるw

 

第一の目的地のコーカンドの町まではそこから30分程。

 

初期のウズベク人国家コ―カンド・ハン国の遺跡が残ってると聞いてから

もっとこう古い感じの歴史的な街なのかと思ってたら

道もきれいに舗装され、家屋もタシケントと変わらず近代的なものばかりだ。

 

それでもやはりタシケントとは違って、人通りも少なくて

町全体に落ち着いた雰囲気が漂ってる。

 

ロンプラに書いてあったレストランで飯を済ませて、19世紀中葉に作られたという王宮に向かう。

建物は何故か博物館として使われてた。

普通に王宮の各部屋に動物のはく製とかが展示してあるわけ。

ここでは、歴史的な建物っていうより、ただの建物を使いまわしてるって感覚なのだろうか。

 

しょうがなく、はく製やらをじっくり見てると

横からウズベク人の若者が声をかけてきた。

 

 

まあ、ここ国じゃ俺ら旅行者はヒーローらしくどこにいても話しかけてくるから

もう対応にも慣れたね。笑顔ではいよ~!って感じで応じる。

 

 

で、その彼らはというと、タシケントの薬科大の学生らしく

何故か展示物そっちのけでその場でしばし質問攻めにあう。

学生グループは男2人女2人の4人で少し英語が話せるみたい。

 

そして、そのまま展示も一緒にまわり、そろそろ出ようと思ってると

 

彼ら:「これから友人の結婚式あるけど来る?」

 

俺:「ん~折角だから行こうかなw」

 

彼ら:「なら、本当なら式で俺が祝辞述べるんだけど、緊張するから一緒にやるか?」

 

いやいや、おかしいだろ(笑)

俺、完全な部外者だぞ。そもそも国籍違う!

 

(でも、結局マジでやることになった…)

 

でも、めったに経験出来ることじゃないし、まぁいいかなってことで承諾する。

というわけで、18時の式までしばし時間ができたので、一緒にアイスを食いながら休憩。

 

 

その後、シャツに長ズボンに着替え

正装っぽい感じになり式場に向かう。

 

着くとそこは、大きなレストラン会場で

聞けばこれからやるのは披露宴らしい。

(いや、マジで何も知らされてないんですけど…!)

 

いまだ結婚式というものに行ったことがないので詳しくないが

こっちの結婚式は朝、昼、夕方(披露宴)と三段階のステップがあるらしい。

 

朝と昼に何をするかは忘れた。

夜の披露宴では、他人でも誰でも勝手に参加していいらしい!

だから人数が200~400人くらいになるとか

 

俺:「ん?ということは、俺、そんな人の前で話すのかよ…

少し不安になってきたぞ。

 

そうしているうちに新郎新婦が到着したようだ。

見に行ってみよう!

 

 

30分遅れでようやく開場したので、中に入る。

 

服装はこれでいいのか?

本当に俺ら部外者でも参加していいのか?

 

何も分からずに、とにかく緊張しながら入り口を入ると

いきなり新婦の親戚らしき集団との歓迎の抱擁が待っていた。

 

「オー、さんきゅー!」

(ぁ、はぃ…)

 

やり方もわからず、とりあえず見よう見真似でやると

日本人ってことで大歓迎された。

 

ひとまず、第一関門、「溶け込む」クリアだ。

 

中に入って会場を見渡すと

10人くらいが座れる丸テーブルが何十個もあり

それぞれに食事とジュースが置かれてる。

 

既に多くの人で席が埋まり始めてるな。

それにしても結構みんなカジュアルな格好してるぞ。

子供にいたってはサッカーのユニフォーム。

 

うむ、第二関門の服装も難なくクリアだ。

 

安心してテーブルに6人でまとまって座る。

新郎新婦が座る中央の席からまっすぐ伸びる通路を挟んだ左右のテーブルは

それぞれ新郎と新婦の関係者と区分けされてるらしい。

 

学生たちは、新婦の知り合いらしいから俺らもそっちにいるわけだ。

通路の先にはステージがあって、バンドマンたちが何やら準備してる。

新郎新婦の入場までまだ時間がかかりそうだ。ここで祝辞についての説明を受ける。

 

俺:「了解、ステージの前に行って何か話せばいいんだな。」

 

彼ら:「あとは、話した後に、そのままダンスするのさ。ウズベクの伝統の踊りをね!」

 

俺:「ん?待てよ。それは聞いてない!そもそも伝統の踊りなんて知らないよ!」

 

彼ら:「大丈夫、大丈夫。俺の真似してればいいから」

 

おいおい、これは大変なことになってきたぞ。

というか、俺、リズム感ゼロなんですけど…

くそ、こうなったらやけだーー!

 

そして、新婦が入場し、俺の祝辞が始まる(笑)

結果はこれだ。

※では、スピーチの様子を動画でどうぞ!

【旅を追う】「ウズベクの結婚式でスピーチして踊る♪」

 

なんじゃこりゃ!

今見ても恥ずかしすぎる…(笑)

 

その後はもう2時間くらい皆音楽に合わせて踊り続けるわけ。

大人も子供も、男も女も、中央の通路で踊り狂ってる

 

うわ~ウズベク結婚式すげぇ、とはじめは馴染めずにいたけど、

いつの間にか一緒に踊るはめになる。

隆も向うの方で踊ってる。

 

日本人ってだけで俺らは大人気で、写真とろうとろう!

ってあちこちから引っ張りだこ。

しまいには、新婦のお母さんまで式そっちのけで一緒に記念撮影。

 

 

3時間にも及ぶ式も終わり

誘ってくれた彼らの家に泊めてくれることになった。

 

「いや疲れたな~」と思って外に出ると

急きょそこから二次会があるってことで向かったら

それが…

 

なぜか俺らの歓迎会だったw

 

まぁ嬉しんだけどさ、ちと疲れた。

しかも、すでに結婚式で食い散らかしてきたとこなのに、何なんだこのバカでかいチキンは…

それにしても女の子たちもうまそうに食ってるな。

 

 

結局、この夜はなんと新婦さんのご実家に

一緒にいた6人まとめて泊めてもらうことに。

 

いや、本当にいいのかよ。とにかくその夜はみんな仲良く雑魚寝~

おやすみ~

 

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