2013年1月2日 林 季一郎

4人で行動するのも中々難しい

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10時に起きて支度を済ませる。次にいつネットに繋げるか分からないので、最後のメールチェックをして出発した。

2時過ぎに今日の目的地だった町に入った。
ぐぬぬ…それにしても何なんだこの何もない街は…。地図上だと結構大きいところのはずなのに。
とりあえず、かろうじて見つけた飯屋で腹を満たして、先へ進むことにした。

周りの風景と不釣り合いに奇麗に舗装された道を2時間ほど走ったあたりか。
一つの町を通過しようとすると、道路脇の椅子に座っていたおじさんに呼び止められた。

なんだよ、先を急いでいるのに。しょうがなく車を降りて付いていくと。
『Douane』と壁に手書きされた建物に入って行った。え?国境?

話を聞くと、どうやら本当にギニアとの国境地点らしい。
いやいや、でも地図上ではまだ先のはずなんだが…

まぁそれはともかく、隆達がセネガルに入国した際の書類不備のことがやはり問題らしい。
あぁ、面倒くさい。一馬君のもってる名刺に書かれた日本大使館に電話をしてもらい。どうにか通してもらえることになった。
しかし、ここで分かったのだが、今いるルートからでは、行く予定の国立公園に入れない、もしくはとんでもなく大変な道路というじゃないか。
なんと…。またしても失態を犯してしまったか。このルートを選んだのには色々と理由があったわけだけども、結局入れないんじゃ意味がない。

さて、どうするか。国立公園を諦めてこのままギニアへ入るか、120km戻って違うルートから国立公園に向かうか。
後者の場合、どうしてもその先は情報が無いルートでギニアに入らなきゃいけない。
自分としては、ガソリン代のこともあるし、何より今なら書類不備も不問にしてくれるというんだから、このまま行きたい。

でも、合流してる一馬君としては、野生動物のいる本物の国立公園に行ってみたいだろう。
りかさんに聞くと、なら引き返そうという。ん~それなら仕方がない。日本人らしく空気に従おう。
急いで今来た道を引き返すことにした。

車内で運転しながらも、どうしても今のことを考えてしまう。
今までは隆と二人で、しかもある程度同じ目的を持ってるわけだから、ルートや場面場面での判断も簡単と言えば簡単だった。
それが今はいろんな思いを持った4人が一緒に動いているわけだ。時にはどうしても意見が食い違うときもでてくる。
もちろん、人数がいればその分だけ、判断材料が増えるわけで、本当にベストな判断が出来るはずなんだけど、実際はそうは上手くいかない。

色んな人の意見がぶつかり、お互いが空気を読んだ結果、誰もが良くないと思う方向に進んでしまったりする。
そこで一言言えばいいのだろうけど、それが言いだせない。その結果、BestでもGoodでもない、ん~と首をかしげるような微妙な決定になる。
特に今は世界一周中なわけで、ちょっとした妥協がとんでもない事に発展しかねない。考えることを止めると、本当に全てが上手くいかなくなるんだ。
まぁ何事もそうなんだろうな。反省反省

りかさんも言ってた。2010年にハイエースで世界一周に出たりかさんだけど、実はその時はモンゴルで車を水没させて途中リタイアを余儀なくされてる。
その時は一緒に移動してる人たちの意見に押されて、不本意ながら無理な所を通って、結果的に車をダメにしてしまったらしい。
「あの時、妥協せずに最後まで自分の意見を通せばよかった…」と言っていた。

この間のモロッコ~モーリタニア~スペイン~モロッコ~モーリタニアと行き来することになったのもそう。
あの時は、途方もなく無駄な時間とお金を費やしてしまったけど、最終的には同じことが原因だったと思う。
BUYBYのことで旅の情報収集を後回しにしたことが、その後のミスと失敗に繋がったのかもしれない。

とにかく、今回はそんな結果にならなければいいのだが…
今日は国立公園の入り口前で車中泊。

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